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2006-02-03

米国で始まった電力線ブロードバンド・サービス

EDN Japanの記事です。米国でのBPLサービスの現状と将来性についてかなり客観的に書いているものです。
Main.net社が財政難に陥っていること,IEEEにおけるBPL標準化活動の中でCEPCA(松下電器)が頑張っていること,など有益な情報が含まれています。
記事の最後にはこんなことが書かれています。是非ご一読を。

2005年10月中旬、ARRLはFCCに対し、BPLシステムの使用中止をマナサス市に指示するよう正式に申請した。プレス発表時にはARRLはその回答を待っている状態だった。Tarnovsky氏は、マナサス市のBPLシステムにはノイズをフィルタリングする機能がなく、まったく信頼性に欠けると主張する。市内を移動しながら通信していたハム愛好家がBPLシステムの一部を停止させ、リセットする必要があったというのだ。

posted at 14:50:20 on 2006-02-03 by ohishi -

コメント

電子情報通信学会会員 さんによるコメント

記事内の文面では、

「Intellon社のHomePlugチップにはノッチが実装されている。(中略)HomePlugまたはDS2社のチップを搭載したシステムは比較的静かだとHare氏はいう。ノッチが付いている場合、架空電力線から発生するノイズレベルは静音より15dBほど高い程度だ。(一部略)
 BPL業界の多くの関係者は、ノッチ付きシステムを静かだと考えている。」

と、なっていますね。苦笑。ナンボ話をしても時間の無駄ですね。実際に雑音を聞いていないからこういった発言が出るのでしょうね。米国も日本も同じですね。実際に聞いていない人が研究会をやっているのと同じですね。爆笑。研究会の人たちにも実際の雑音を聞かせてくれてやったらいいと、思います。

閑話休題

 そもそも、今回の研究会は、「短波帯の無線利用との問題だけを検討している」ということです。

 と、言うことは、小泉内閣が大切に考えている日米関係に鑑みて、当然、在日米軍と自衛隊に説明に短波帯との無線利用について説明に誰かが行くのかと思います。

 私には知識がないので誰が行くのか知りませんが、「無線との共用を考えているなら、放射電界強度を規定するべきである・よって、端子電圧ではなく、放射電界強度の規定をしろ」の一言でバカにされるのが落ちと思います。で、ますます、わが国の立場が弱体化する.....

 何だかなあ....と、思います。
2006-02-03 23:53:29

ohishi さんによるコメント

あのFCCだって電界強度で許容値を決めている。電界強度で決めると導入できないと泣いている我が国の企業が,かの米国ではFCC compliantだと言って製品を販売している。
なんかおかしいですよね。
2006-02-04 00:44:36

電子情報通信学会会員 さんによるコメント

 そもそもこういった、ものの基準値を端子電圧にする....とした、入口が大きな間違いですね。

 入口論を間違えているのであるから、パソコンだの、なんだの...と、なってしまう。

 入口すらキチンと仕切れない技術力を世界に大見得きって披露するのかなあ???日本の弱体化がますます進みますね。多分日本のCISPR関係者は自分で自分の首を絞めるような気がします。そして、お立場が悪くなると思います。

 外国なら失笑して見ていればいいですが、日本の国力の弱体化は何だかなあ...と、思います。
2006-02-04 07:29:49
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