HF-PLC Watching Site

2006-06-22

詰めが甘い神戸新聞

神戸新聞の兵庫県内の「今」を、記者たちがさらに深く周辺を取材し伝えますというページの本日付け記事、漏えい電波について賛否両論を紹介し、神戸市内で実証実験実験が行われていることも伝えているのに、漏えい電波の実態がどうなのか、「既存の電話線を使うADSL(非対称デジタル加入者線)と同等以上の通信速度」が本当なのか、取材した形跡がない。

ところで、いま神戸のトップニュースといえば神戸製鋼所のデータ改ざん問題(本日の同紙記事)。これから環境対策に270億円も掛けるんだとか()。

諸外国での「改ざん」発表が問題になり(2006-04-212006-06-20既報)、PLC-Jも正規でない測定法によるデータを「微弱無線局の許容値以下」と主張したなど(2006-06-10既報)、国内外で不透明なデータがまかり通っているPLCにもメスを入れるべきではなかったか。

ちなみに、無線局免許情報検索によると兵庫県には27MHz帯DSB(2006-06-02既報)の海岸局が15局あり、うち14局は神戸市内をはじめとする瀬戸内海側に集中しています。10dB下げてもなお周囲雑音より6dB高い漏えい電界強度を見込んでいる27MHz帯のこと、これらの局への影響も懸念してしかるべきところですね。

posted at 23:29:47 on 2006-06-22 by jr9mfk -

コメント

ohishi さんによるコメント

これは地元企業のための提灯記事ですよ。しっかりとした取材はしていない。なぜなら「電話線のない場所でも、コンセントさえあれば、インターネットに接続できる技術。」と見出し下に書いてあるから。しっかり取材していればこんな単純な間違いは書かない。
2006-06-22 23:55:32

かぜ さんによるコメント

う?ん、全国紙には、反対側からも取材してから書く様にアピールしたんですけれどね。流石に地方紙までは手が回りませんね。記事が出たら、直ぐに事情説明するしかないでしょう。巧くすれば補足記事を書いて貰えます。ちなみに某大手紙のインターネット上のコラムは指摘したら直ぐに段落毎削除されました。
2006-06-23 00:21:22
コメント2件(追加)

コメント追加