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2005-01-19

韓国電力、実証実験計画発表するも低速アプリケーション中心

韓国の業界紙デジタルタイムズの報道(リンク先は韓国語)によると、韓国全土に電力を供給する韓国電力(韓電)は6日PLC事業チームを設置したところだが、18日には大田と大邱地域の1500世帯を対象に遠隔検針、150世帯を対象にホームネットワーク及びインターネットサービス、6世帯を対象にエアコン遠隔制御、75箇所の変圧器監視、2箇所の開閉器監視制御を行う実証実験計画を明らかにした。今年上半期に24MbpsのPLC機器を設置し、その後3?4か月間の実証実験を行う。韓電関係者によると、社内利用として現在月8000ウォン(注)の料金で携帯電話回線で遠隔検針している10万需要家、人手で検針している1600万需要家をPLC遠隔検針化し、他社回線を利用している配電網の監視制御を自営化して経費削減するとともに、家庭や事業所のエアコンを直接制御して電力需要の安定化を図りたいものの、ホームネットワークやインターネットサービスなどの一般消費者対象のサービスを推進する計画は今のところなく、年末までに取りまとめる実験結果をもとに最終判断するとのこと。

遠隔検針や遠隔制御・監視くらいなら450kHz以下などのごく限られた周波数帯で十分。ブロードバンドの普及した韓国のこと、リスクを冒して使用周波数を拡大する意欲は乏しいのだろう。

注:当初は800ウォンと書いていましたが、ohishiさんからコメントをいただいた後、誤りに気付き8000ウォンに訂正しました。

posted at 01:01:19 on 2005-01-19 by jr9mfk -

コメント

ohishi さんによるコメント

おっしゃるように遠隔検針などの目的のために高価なPLCモデムを設置する意味がよく分かりません。800ウォンは80円ですし。
ところでダジャレなのですが,日本でも韓国でもPLCを推進する電力会社はいずれも「カンデン」なのですねぇ。
2005-01-19 14:18:53

jr9mfk さんによるコメント

当サイト2004-12-12既報の産業資源部による国費投入を受けた動きのようです。韓電としても特殊会社として主務官庁には逆らいがたく、リスクを最小化の上お付き合いしているようで、同じ「カンデン」(向こうは「ハンデン」かしら)でもかなり温度差がある模様です(すべて推測)。
2005-01-20 00:01:36
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