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2004-10-15

ITU-R WP1A、検討周波数を長波から80MHzまでに拡大

ITU-Rにおいて周波数管理技術を所掌し、PLCを含む有線通信と無線通信との両立性の検討を担当しているWorking Party 1A(WP1A)が11日からジュネーブで開催されていたが、検討周波数を長波から80MHzまでに拡大することを明確化し、15日閉幕する。

ITU-Rにおいては、これまで各業務を所掌するWPにおいて業務ごとの両立性について検討が行われてきており、たとえば9月に開催されたWP8A(陸上移動業務及びアマチュア業務を所掌)においては両業務について検討の上、IARUのKen Pulfer氏(VE3PU)を代表としてWP1Aに派遣していたところ。

これまでも検討対象周波数が短波帯に限定されていたわけではなく、一部のWP、たとえば地上放送を所掌するWP6Eにおいては、検討対象としてUHFテレビまでを含む作業文書が作成されていたが、無線通信業務全般との両立性を検討した今回のWP1Aでは、対象周波数を長波から80MHzまでとし、各業務所掌WPにおけるこれまでの検討結果を整理した作業文書を起草した。

これを受け、各業務を所掌するWPでは、1年後の次回WP1Aに向け、我が国でいえばラジオマイク、ラジコン、50MHz帯アマチュア業務、防災行政無線、航空無線標識、FM放送等で使われている周波数帯まで範囲を拡大の上、さらなる検討を行うこととなる見通し。

posted at 00:41:53 on 2004-10-15 by jr9mfk -

コメント

ohishi さんによるコメント

WP1A会合の前,9月末の某ITU-R会合に出ていました。某ITU幹部はPLC(PLT,BPL)について,「あぁ,干渉が起きるよね」と明言していました。WP1Aでは,まず1年をかけて「レポート」を作成し,その後勧告策定を行う予定だそうです。
2004-10-16 12:36:59
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