ITU-Rは18日、Doc. 6/229(Rev.1)「80MHz以下の放送システムを電力線通信システムに起因する混信から保護するための要件」を含む10月のSG6会合で作成された勧告案7件の同時採択承認手続きについて、加盟する189か国あて
回章(pdf)しました。
研究会第8回で小林構成員(ARIB)から、別のITU-R勧告に関し「妨害を与える側の立場の方々も全部集まって合意したものかというと、そうではないと見ている」と発言がありましたが(
議事録(pdf))、今回のDoc. 6/229(Rev.1)の場合、PLTからの保護という目的を明示し全主管庁から異議なく承認された研究課題32/6の下で作業が行われてきたこと、SG6傘下のWP6E(地上放送を所掌)とWP1A(スペクトラム工学技術を所掌)との間で進捗状況を逐次連絡し合ってきたこと、最終版とほぼ同じ案文が半年前の会合で示されていた上、10月のSG6では五大陸すべてからG8各国を含む約30か国が参加し、全会一致で勧告化を進めることにしたことから、各国とも反対する余地はほとんどなく、3か月間の手続きが終る2月18日にはすんなり勧告化されることが期待されます。PLC-Jとしても松下電器や三菱電機などの主要メンバーがITU-Rの部門構成員として状況を把握していた上、研究会でも
資料3-3(pdf)や
資料5-2(pdf)など再三紹介されていましたから、いまさら総務省に泣きついても遅いでしょうね。
内容については
武藤さんのサイトで紹介されていますが、あくまでも放送受信の保護のためのものですので、アマチュア等の他業務(の周波数帯)には適用されません。この勧告が成立すればアマチュアやCB、漁業無線なども自動的に保護されると考えるのは早計ですので、必要な方は忘れずパブコメを提出しましょう。