総務省は、情報通信審議会情報通信技術分科会(第38回)の議題(予定)を
発表しました。議題として『「国際無線障害特別委員会(CISPR)の諸規格について」のうち「高速電力線搬送通信設備に係る許容値及び測定法」について』が含まれています。CISPRでは「高速電力線搬送通信設備に係る許容値及び測定法」など決まっていないのですが、杉浦主査、雨宮・徳田・山中各副主査などお馴染みの面々を中心としたCISPR委員会(昨年10月現在の構成員は
こちら(pdf)を参照)に付議するための便法でしょう。
CISPR委員会は、これまでCISPR会合への対処及び報告並びに
CISPR規格の国内規格化を行ってきていますが、CISPR規格に先駆けて国内規格の検討を行うのは聞いたことがありません。
CISPRとITU-Rの間に密接な協力関係ってありましたかねぇ?CISPRの方々はITU-Rを無視するばかりなんですけど。
総務省曰く、
「ITU?R(国際電気通信連合無線通信部門)やICAO(国際民間航空機関)の要請に応じて無線妨害に関する特別研究を引き受けるなど、他の国際機関との密接な協力体制がとられています。」
http://www.tele.soumu.go.jp...
PLCと無線通信業務との両立性に関し、ITUはITU-R WP1A、WP3L、WP6E及びITU-T SG5を中心に(PLCに特化した研究課題を設定しているグループを代表として例示)、有無線両サイドで検討が進められており、別にCISPRに対し要請などしていないのだけど。
ITU-T SG5対処を担当する情報通信審議会情報通信技術分科会ITU-T部会電磁防護・屋外設備委員会の議事概要を見ると、先月行われたSG5の対処方針としてPLCからのエミッション問題を中心とした電気通信設備からの電磁放射に対しては、「国際標準のリーディンググループとしてITU-Tが機能できるよう寄与する」としている。
http://www.soumu.go.jp/joho...
日本として国際社会にどう対処していくのか、対応をCISPR委員会に任せてよいのか、ITU-R部会・ITU-T部会及びCISPR委員会共通の上位会合たる23日の情報通信技術分科会で議論が必要だろう。
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