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2006-04-20

大型船内の高速電力線通信

総務省は18日、大型船内の高速電力線通信(PLC)の技術開発を目指す愛媛大工学部の都築伸二助教授(45)=通信システム工学=らの研究を戦略的情報通信研究開発推進制度の助成対象に選んだ。

先にもでていたHF帯を使ったGMDSSと真っ向からぶつかるアイデアだと思うのだが。船の安全確保の観点,また,船が港に停泊している時にLANを使用禁止にできるか,など運用面での課題は山積みだと思われます。技術的にはおもしろい観点だと思うのですがね。

posted at 00:18:03 on 2006-04-20 by ohishi -

コメント

jr9mfk さんによるコメント

http://www.soumu.go.jp/joho...
「周辺の電磁環境に適応した送信電力制御技術」って、普通の通信は雑音が小さいほど効率的なはずですが、これは周辺の雑音が低ければ通信電力を絞って影響を抑えるということですね。「ここは雑音が低いから通信できない、ノイズジェネレーターで雑音撒き散らせ?」とか、マンガのようなことが起きそう。

「家庭内等へも適用可能な研究開発を行う」というから、船乗りでなくても油断なりませんぜ。

3年間も時間を掛けるようですから、それ以後に家庭内へ適用の余地がある状況であることを総務省が認めて採択されたことにお気づきか?>この開発にも参加しているプレミネットさん
2006-04-20 00:43:09

電子情報通信学会会員 さんによるコメント

 若干古い話題ですが、 2002年11月7日発行の電子情報通信学会発行、CS2002?107(2002?11)31ページに都築伸二教授の論文が出ています。

 論文の最終ページに「PLCでは既存の電力線がそのまま使えることが必須条件ではあるが、EMC対策の観点からは、配線工法や配線材等をある程度管理することによってできるだけ放射電界を押さえる方法についても、今後検討する必要があると思われる。」と、あります。

 要は、わざわざ、電灯線を張りなおしてでないとPLCはやりにくい、となっています。PLCって電灯線がそのまま使える
ことこそ、最大の魅力では?本末転倒ですね....

 船舶の既存の電線を張りなおす技術の研究じゃあないのかなあ??ってことは、張りなおしロボットでも作るのかなあ??

 でも、船舶は短波こそ最後の命綱と思います。そして、この財政危機の中での大切な税金投入です。いい加減な研究だと、研究結果説明がもちこたえられないかと思います。せっかくならばいい研究成果が出るといいですね。
2006-04-21 19:03:22
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