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2006-05-04

ETSI、CISPR 22と同じコモンモード電流値での規格化を中断

欧州電気通信標準化機構(ETSI)では、有線電気通信網からの放射に関するETSI標準案に対し意見募集を行い(2005-11-17既報)、その結果、11か国がCISPR 22と同じコモンモード電流規定値では標準化に反対と回答したため(2006-01-22既報)、調整が続けられてきましたが、3月13日から17日まで開催されたERM#28において本Working Itemの検討を中断し、今後2年間掛けて見直すことを決めました。

総務省が昨年開催した研究会の報告書の値も基本的に同じでしたが、欧州でこの値は受け入れられなかったということになります。

posted at 00:06:41 on 2006-05-04 by jr9mfk -

コメント

ohishi さんによるコメント

 基本はCISPR22と同等の値では無線業務の保護に不十分であるということですね。日本と欧州とで物理法則が異なるはずもないですから,日本でも無線業務の保護が不十分ということになる。もちろん,被干渉サイドが言い続けてきたことが正しいのですから。

 ETSIの今回の決定理由を指摘されれば言い繕うことは不可能。この動きはCISPR委員会が「許容値」を見直すためのよい言い訳になるでしょう。意見聴取でミスが指摘されたから見直すのでは面子丸潰れ。でも,「国際動向との整合性を図るため」と言えば面子は保たれる。
2006-05-04 00:36:31

電子情報通信学会会員 さんによるコメント

 中波規格を短波帯に持ち込むことのアホラシサを各国気が付いているというだけですね....で、その製品は中波帯だけを回避、使用しないという実に自己矛盾している製品であると....

 ここで、日本が強行したら「日本の技術力はここまで低下したか」と、失笑を買い、日本製品の輸出に重大な影響を与えるかと....

 それに規格云々言う前に、実際の音を聞いて「ダメ」ってなったかと思います。日本の態度の根本は、規格にとらわれ、実際の音を聞こうとしない態度こそ最大の問題かと....
2006-05-05 18:08:08
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