HF-PLC Watching Site

2006-06-01

弱気が覗く日経の記事

 日経コミュニケーション前田デスク執筆の記事,題して「【デスク前田潤が吠える!】紆余曲折の高速電力線通信規格,ついに終結か!?」(5月31日付)。
 だいぶ以前に同デスクは「反対派に難問?」といった見出しの記事を書いていましたが,今回の記事では推進派に難問?といったところでしょうか。ちょっとご紹介。

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理論的には10dBの引き下げは,S/N比が一けた悪くなり,結果として速度も一けた悪化する。素人目には,これをカバーするのは容易でないように思える。事実,小委員会の場でもそうした声が出た。
<中略>
はたして各社は今後,20dBμAの壁をクリアできるのか。規制値が決定しても,Y記者の取材は終わりそうにない。
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これまで一所懸命PLCを支援してきた日経コミュニケーションがこの調子では,記事のタイトルから「規格」をはずすほうが適切なような気もしますね。

posted at 22:53:17 on 2006-06-01 by ohishi -

コメント

かぜ さんによるコメント

この手の観測記事には要注意です。これは推進が、これ以上反対をされたくないと言う意図の現れです。もしかすると推進派というよりも総務省と言った方が良いかも知れません。もしも今言われており20dBマイクロアンペアで本当に障害が出ないのなら良いですが、あの資料を見る限り、駄目ですね。国交省がいうようにノイズフロア-6dBが必要としても4bBμA、そしてその値になるとローバンドでは他の通信がないところを選んで、ノイズの測定などが必要になります。スペアナでは近所の放送局などと区分け無いですから。
2006-06-03 21:44:33
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