北朝鮮がミサイルを立て続けに発射し,日本海に着弾しました。その時日本海にいた実習船や漁船などとの通信には短波も使われています。以下は
総務省電波利用ホームページからの引用です。
2 海上通信のシステム
(1) 中波・中短波・短波の無線電信、無線電話
海上通信として、最も歴史のあるシステムです。(明治41年:銚子海岸局と船舶の間で無線電報の取扱開始)
通達距離:空中線電力や昼夜の別によりますが、中波帯で約300km(さんびゃくキロメートル)、中短波帯で約500km。短波帯は数百?数千km、季節、時間帯等により電離層反射を利用した最適な周波数を選択することにより世界中との通信が可能です。
2周波単信方式(にしゅうはたんしんほうしき)又は1周波単信方式(いちしゅうはたんしんほうしき)。
(2) 27MHz帯無線電話
小型漁船の無線電話システムとして、昭和30年7月に1WDSB、昭和35年11月にSSBを制度化昭和40年以降、機器の小型化、補助金による助成等により急速に普及し、特に、1WDSBは、小型、軽量で操作が簡易なことから、漁業用無線システムとして最も普及しています。
通達距離:1WDSB 約50km、SSB 約90km 1周波単信方式
>6:30 山形県漁協が、沖合で操業中の中型イカ釣り漁船16隻に漁業無線で注意を指示
>8:53 海上保安庁が、日本周辺を航行する船舶に注意を呼びかける航行警報を発令
航行警報を出す意思決定に時間が掛かるだけでなく、個々の船の安否確認など海保はやってくれませんから、漁業無線は引き続き重要です。
なお、山形県漁協は27MHz帯の1W DSB海岸局5局、中短波・短波帯海岸局1局を運用しています。
《2006-07-07追記》
高速電力線搬送通信に関する研究会にパブリックコメントを寄せた小木漁業無線局には、午前5時頃一報があり、操業中の各船の安否を確認したとのことです。
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