2007年の今年の漢字は「偽」でした。見かけと実態とがかけ離れている事に対する国民の怒りが爆発した年でした。
一方2007年は,PLCにとっても製品を次々に市場に投入した年でした。繋がりにくかった場所との通信が確保できた例があった一方,「挿すだけでどこでも繋がる」という謳い文句が,実はそうではないことが明白になった年でもありました。
「通信できるコンセントを探そう」,「繋がらなかったら返金」などは謳い文句通りではないことをメーカー自身が認めたものと考えてもよいものでした。海外製品の混入,偽造品の流通をアナウンスしたメーカーもありました。
異議申し立てがこれだけの数出されたのも異例ならば,これまでに前例がないという高周波利用設備に対する型式指定の取り消しが20件以上も行われたのも異常でした。
2008年は,異常事態を収拾するべく,総務省がPLC技術基準の抜本的見直しを行うことを期待したいと思います。