米国ARRLがBPLに関してコロンビア特別区控訴院に対して起こしていた訴えについて同控訴院は,FCCがBPLに関する規則策定の段階で取った2点について,4月25日,FCCに再検討するよう要請しました。これは,ワシントンにある法律事務所である
Fletcher, Heald & Hildreth, PLCからの情報で,
ARRLのサイトにも同じ情報があります。
控訴院が指摘した点とは,以下の2つです。
1.FCCがBPLの規則を制定する前にパブリックコメントを求めたが,コメントの対象となったいくつかのFCCスタッフによる技術的検討の結果は”草案,部分的結論,もしくは,スタッフの意見”に過ぎないとして,BPL規則を策定する際に参照しなかった。しかし控訴院は,その参照しなかった技術検討の結果は,BPL規則に疑念を持つのに十分であると認定した。
2.電力線からの電界の距離依存性を40dB/decadeとしているが,その根拠が十分ではない。(この点に関してARRLは,20dB/decadeに近い,と主張しています。)
上記ARRLのサイトによると,控訴院は「FCCには,いいとこ取り(cherry-pick)して規則を制定する権限はない」とも述べているそうです。