ここに書かれている内容は既に古くなっております。新ページをご利用下さい ここの内容も時系列順に整理する予定です。
柱上トランスから電力計、コンセントまでの低電圧配線に高周波を乗せてインターネットの通信路にする「電灯線インターネット」(電力線インターネット、電力線搬送通信、PLC)の実用化が試みられています。これによって 電源コードのみでPCをInternetに繋げることが可能になり、また情報家電同士のネットワークを工事無しで構築できるとも言われています。
従来、電灯線インターネットに用いられる周波数は10kHz〜450kHz(長〜中波帯)でした。しかし、Impressの記事(4/16) によると 現状では理論値の1/10である100kbps程度の通信速度しか出ないそうです。そこで「2〜30MHz(短波帯)を用いる」という案が検討されることとなりました。
確かに使用する周波数帯域が広ければ通信速度が上がるでしょう。しかし、電線も、電気機器も、高周波を通すことを想定していません。ですから空中の電線から漏れる電磁波やコンセントから電気機器に混入した高周波が様々な悪影響を及ぼすと予想されます。
この点に関して、検討にあたる総務省および電波産業会は共に既存の無線通信に妨害を与えないことがあくまでも前提という認識を示しておりますし(総務省の例・電波産業会の例)、電力会社・家電メーカーも問題解決のために研究開発を進めていると聞きます。
この流れに対応し、アマチュア無線家あるいは短波放送受信愛好家としても声を上げていく必要性を感じましたので、このWebpageを作成しました。賛同される方は、問題の周知・当ページへのリンク・議論への参加・意見の提出といった行動を是非お願いいたします。
このWebpageでは、電灯線インターネットに関するニュースは網羅しきれていません。加藤さんのWebpageを参照願います(特に資料庫は一見の価値があります)。
また、ニュースサイトの例としてZDnetとImpressを挙げます(Powered by Google)。
現状で私が懸念している電灯線インターネットの問題点は以下の通りです。
5/13付けで「e-Japan重点計画(案)」に関するパブリック・コメントの募集が内閣官房IT担当室から出ました。短波PLCに関する記述は
1.世界最高水準の高度情報通信ネットワーク形成 <目標> 1) 2) 5) など (4)具体的施策 2) 既存設備を活用したネットワークインフラ等の形成推進 イ) 電力線搬送通信設備に使用する周波数帯域の拡大(総務省)に残っています。上記Webpage から直接意見を提出可能です。
この意見募集は 6/3 に締め切られ、その結果が 6/18 に公開されました。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dai13/13gijisidai.html
総務省により研究会が開催され、各社・団体によるヒアリングや実環境実験に関する議論が行われています。 6/6 を以て全てのヒアリングが終了し、これから実環境に即した実験が行われる予定です。
また、参加者有志による速記録が制作されています。
04/30 | 第一回 会合 | 電波産業会・日本アマチュア無線連盟 |
05/16 | 第二回 研究会ヒアリングWG | 電力線モデムメーカー・電力会社各社 |
05/22 | 第一回 研究会実環境実験WG | |
05/23 | 第三回 研究会ヒアリングWG | 電波天文・日本船主協会・日本短波放送・北海道電力・住友電工 アルプス電気・大井電気・日本無線 |
05/27 | 第四回 研究会ヒアリングWG | 全国漁業無線協会・NHK・定期航空協会・KDDI・電通大・通総研 |
05/29 | 第二回 研究会 | |
05/30 | 第五回 研究会ヒアリングWG | 日本CATV技術協会・ソニー・日本アマチュア無線機器工業会 日本ケーブルテレビ連盟・東日本電信電話・電気設備学会・日立国際電気 |
06/06 | 第六回 研究会ヒアリングWG | 短波受信愛好団体・防衛庁・国土交通省航空局・警察庁・海上保安庁 日本道路公団・有識者(北側助教授) |
06/06 | 第二回 研究会実環境実験WG |
細かい内容は掲示板をご覧下さい。
開いている時期は、請願法に則った書式と方法参考にした意見の提出、また情報収集などを行ってます。掲示板を覗いてやって下さい。
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