電灯線インターネット掲示板 過去ログ

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  2002-09-01   20:17:20   東京電力だけ?   電子情報通信学会会員  
    21:23:02   RE:東京電力だけ?   JA5DIM  
  2002-09-02   09:17:05   ARIB、力線搬送通信設備開発部会が結論を出し終了   JR9MFK/1  
    09:20:31   訂正:ARIB、電力線搬送通信設備開発部会が結論を出し終了   JR9MFK/1  
    11:18:06   CISPR22を念頭に置いた実験結果   JG1RVN  
    16:50:12   プレスリリース   JG1RVN  
  2002-09-04   16:38:32   短波利用者の現状は?   MILMIL  
    19:59:56   Re:短波利用者の現状は?   天然居士  
    21:59:24   短波ユーザ   JL1KRA  
  2002-09-05   01:50:32   短波利用者の現状は?   MILMIL  
    03:11:30   re:短波利用者の現状は?   JG1RVN 加藤  
    03:21:56   補足説明   JG1RVN  
    03:45:05   補足説明その2   JG1RVN  
    03:51:29   訂正いたします   JG1RVN  
    11:17:38   無題   JL1KRA  
  2002-09-06   05:51:06   Re:短波利用者の現状は?   天然居士  
    12:42:51   勉強中です   MILMIL  
    13:10:22   同軸通信のすすめ   JG1RVN  
    15:34:12   Re:同軸通信のすすめ   MILMIL  
    17:09:18   情報コンセント   天文学会会員  
    18:11:40   健康面でPLCは   JF6AMN福嶋  
    20:20:45   情報武装化された老人ホーム?   村上健一郎  
    20:40:05   情報武装した高齢者施設?   村上健一郎  
    21:12:26   情報コンセント   MILMIL  
    21:31:30   屋内限定利用   MILMIL笠嶋  
  2002-09-07   08:08:19   PLCがなぜ認可されなかったかをお考えください   JF6AMN福嶋  
    08:16:16   訂正   JF6AMN福嶋  
    09:17:53   Re:情報コンセント   天然居士  
    09:32:52   Re:情報コンセント   電子情報通信学会会員  
    11:09:26   Re:情報コンセント   JG1RVN 加藤  
    12:11:18   PLCA   天然居士  
    12:27:05   ノイズ   MILMIL笠嶋  
    13:01:12   本当?   JH6VLF/松山雅典  
    15:32:20   またまた規制緩和?   天文学会会員  
    15:37:43   対案?   天文学会会員  
    18:05:42   原則   JG1RVN  
    18:30:50   5MHzに関する反応(その2)   JG1RVN 加藤  
    18:39:24   原則その2   天文学会会員  
    19:10:58   追加:原則その2   電子情報通信学会会員  
    19:57:02   電子情報通信学会   天文学会会員  
    21:28:55   笠嶋さま、関電は信用できません   匿名希望BCL  
  2002-09-08   00:43:47   便利であればそれでいいのか   天文学会会員  
    09:44:33   環境保全の視点   JG1RVN 加藤徹  
    10:12:44   無線設備の検査   JG1RVN 加藤  
    23:11:24   浴室監視システム   天文学会会員  
  2002-09-10   22:24:30   AWACS   電子情報通信学会会員  
  2002-09-11   00:07:02   AWACS?   天文学会会員  
    07:27:53   AWACS   電子情報通信学会会員  
    07:55:48   re:AWACS   JG1RVN 加藤徹  
    19:44:16   PLCの実装見送り?   MILMIL笠嶋  
    21:58:35   北海道新聞   天文学会会員  
  2002-09-12   00:05:21   不透明な改革提案   JR9MFK/1   Link
    11:20:04   re: 不透明な改革提案   JL1KRA  
  2002-09-13   00:21:00   HomePNA   天文学会会員  
    08:10:50   re:HomePNA   JG1RVN 加藤徹  
    08:39:50   電子情報通信学会ソサイエティ大会   jh5esm  
    08:55:44   電子情報通信学会ソサイエティ大会(その2)   jh5esm  
    12:15:38   無題   JL1KRA  
    13:45:08   電子情報通信学会ソサイエティ大会   天文学会会員  
    14:10:58   あきれました。   石崎 亮史朗  
    17:58:16   韓国の実証実験は?   JG1RVN  
    18:58:52   Re: 韓国の実証実験は?   電子情報通信学会会員  
  2002-09-14   22:00:29   言うのは勝手ですがね   村上健一郎  
  2002-09-15   01:16:50   あきれました...   BCLさん  
    05:55:13   既存の無線機器に妨害を与えない電力線搬送通信   元・・・  
    07:51:36   Re:既存の無線機器に妨害を与えない   民間人  
  2002-09-16   12:32:25   いまだに掃除機の話しですか   7M3LGB  
    15:03:10   既存の無線機器に妨害を与えない技術   天文学会会員  
  2002-09-17   12:20:48   個人広告?   JH6VLF/松山雅典  
    13:37:45   re:個人広告?   JG1RVN 加藤徹  
  2002-09-18   20:42:33   re:個人広告?   電子情報通信学会会員  
  2002-09-19   13:23:51   Re: 日刊工業新聞   JL4CVB 鹿山  
    21:52:17   気になります   とおりすがりの信学会学生員  
    22:26:06   ITU-R軽視?   天文学会会員  
    23:51:32   CISPR妄動主義   JL1KRA  
  2002-09-20   01:50:48   Re:ITU-R軽視?   JR9MFK/1  
    01:51:18   リンク修正依頼   通りすがりの電気屋  
    06:55:48   ITU-RとCISPR   とおりすがりの信学会学生員  
    13:06:13   Re: ITU-RとCISPR   JH5ESM  
    13:28:27   ITU-RとCISPR   天文学会会員  
    16:01:09   具体的数値   天文学会会員  
  2002-09-21   00:32:01   Re:ITU-RとCISPR   JR9MFK/1  
    06:20:29   RR, ITU-R, CISPR   匿名希望BCL  
    07:40:10   屋外に絶対電波を出さない家   匿名希望BCL  
    07:55:54   無題   元信学会  
    08:06:14   無題   元信学会員  
    11:57:47   ネタと言えば   匿名希望BCL  
    20:41:55   PLCAもHomePlugもきもいね   匿名希望BCL  
    20:53:55   とおりすがりの信学会学生員様へ   電子情報通信学会会員  
    20:55:11   PLCAのWeb   匿名希望BCL   Link
    21:15:24   推進派会社   電子情報通信学会会員  
  2002-09-22   14:53:57   進展がない?   BCLer  
    15:01:48   誤字   BCLer  
    21:08:56   関電も既設マンションでのPLC不要を認めていた   匿名希望BCL   Link
    21:39:53   コロンブスLAN   匿名希望BCL   Link
  2002-09-23   00:33:33   とおりすがりの信学会学生員様へ   天文学会会員  
    07:13:37   いやはや・・・   元・・・  
    13:45:41   Re:いやはや・・・   天文学会会員  
  2002-09-24   18:41:33   社会科の復習   天文学会会員  
    23:06:00   Re:社会科の復習   JR9MFK/1  
  2002-09-25   23:15:19   理由は?   天文学会会員  
  2002-09-26   00:07:40   Re:理由は?   JR9MFK/1   Link
    00:25:52   ITU-R勧告の入手法   JR9MFK/1  
    02:14:39   Re:Re:理由は?   天文学会会員  
  2002-09-27   00:44:17   Re:理由は?   JR9MFK/1  
    01:00:32   長野県の構造改革特区提案、総務省が拒否   JR9MFK/1   Link
    19:58:33   三菱電機技報 2002/9   電子情報通信学会会員   Link
    22:19:21   荒川区内でも・・・   JG1RVN  
  2002-09-28   06:36:07   Re: 長野県の構造改革特区提案、総務省が拒否   jh5esm  
    16:09:50   Re: 長野県の構造改革特区提案、総務省が拒否   7M3LGB  

2002-09-01 20:17:20 東京電力だけ? (電子情報通信学会会員)

コメント:
 ついでに、関西電力様も徹底的に調べてほしいですね。
他人の迷惑を考えない、という意味ではARIB
会長会社様より悪質だったですからね。



2002-09-01 21:23:02 RE:東京電力だけ? (JA5DIM)

コメント:
この業界は何処も、同じような設備に同じような検査をしていますので、
たぶん同じような隠し事も持っています。
非常に横並び意識が強い業界なので、一社でばれると、「皆で渡れば
恐くない!」とばかりに、我も我もと出て来るのではと想像します。


2002-09-02 09:17:05 ARIB、力線搬送通信設備開発部会が結論を出し終了 (JR9MFK/1)

コメント:
ARIB機関紙No.29 2002(平14.7.31発行)p.53によると、ARIBの電力線
搬送通信設備開発部会は平成14年6月30日に「電力線通信設備研究開発
報告書(案)」をまとめ、平成14年6月30日をもって終了したとのこと。

第6回広報アドホック(平14.6.26)において、「開発部会報告書の記載
情報公開(利用)の基準について検討を行い、基準を取りまとめた」と
あるが、具体的にどこまで公開されるのかについては記述がない。


2002-09-02 09:20:31 訂正:ARIB、電力線搬送通信設備開発部会が結論を出し終了 (JR9MFK/1)

コメント:
タイトルと前段に誤りがあったので訂正します。

ARIB機関紙No.29 2002(平14.7.31発行)p.53によると、ARIBの電力線
搬送通信設備開発部会は平成14年6月26日に「電力線通信設備研究開発
報告書(案)」をまとめ、平成14年6月30日をもって終了したとのこと。
(後段は訂正なし。)


2002-09-02 11:18:06 CISPR22を念頭に置いた実験結果 (JG1RVN)

コメント:
オランダでの230VラインにおけるPLC想定の実験結果が公開されました。
http://www.darc.de/referate/ausland/plc/VERON_PLC_Report.pdf
詳細は↑のPDFファイルをごらんください。
 
(1)CISPR22のノイズレベルは静穏な田園地域のノイズを大幅に上回った
(2)CISPR22のノイズレベルはアマチュアバンドに有害な混信を与える
 
という実験結果でした。つまり現在のCISPR22Bの規定を満たすだけでは
短波通信(受信)の保護は全く成立しないことが明確に示されています。


2002-09-02 16:50:12 プレスリリース (JG1RVN)

コメント:
tepcoから次のプレスリリースが出ました
http://www.tepco.co.jp/corp-com/press/02090203-j.html
ARIBの那須氏は月末をもって、tepcoを去ることになります。


2002-09-04 16:38:32 短波利用者の現状は? (MILMIL)

コメント:
PLCの帯域が短波放送などに影響を及ぼすそうですが、全国の短波放送
もしくはアマチュア無線利用者はどのくらい存在するのでしょうか?
そのようなデータがインターネット上にございましたらURL等を教えて
いただければ幸いです。


2002-09-04 19:59:56 Re:短波利用者の現状は? (天然居士)

コメント:
アマチュア無線局数で検索すると、
http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazuchan/98hamhakusho.html
http://www.jard.or.jp/amateur.html
http://www.icom.co.jp/beacon/ham_life/hara/026.html
http://www.avis.ne.jp/~tte/keiziban/keiziban/keiziban.htm#label3
などなど。
しかし、実際の利用者数を知る手立てはないように思います。
総務省ヒアリングのJAIA資料には「国内の短波を利用しているアマチュ
ア無線局は約50万局程度と言われている」と書いてありますね。
短波放送利用者数は?です。


2002-09-04 21:59:24 短波ユーザ (JL1KRA)

コメント:
>短波放送利用者数は?です。

NSB聴取に関してはヒアリングでの言及があったかと思います。

もう少し早めに頭が替わればよかった? >どっかの公益法人


2002-09-05 01:50:32 短波利用者の現状は? (MILMIL)

コメント:
利用者数について教えていただき大変ありがとうございます。
アマチュア無線局が50万局程度存在するということは数百万人
以上にのぼるユーザーが存在することで私の予想外でした。
これに短波放送の利用者を含めるとPLCの実用化には問題がある
ということでしょうか。
私の記憶があっているかわかりませんが、現在のアマチュア無線
の帯域は高い周波数帯域に移行している
と認識しておりましたが違ったでしょうか。そうであればPLC実現
への障壁が少なくなるのではないかと考えてしまいます。
また短波放送の利用者は未知数と思われますが、短波放送自体存在
していたことに驚きがありました。短波放送の愛好家には失礼かと
も思いますが短波放送が使えなくなることによる社会影響度で懸念
される事項とはどのようなことがあるのでしょうか。アマチュア無線
はSOSなどの信号送信が出来ないとなると社会的影響が大きいとは
感じます。
HomePlugでは特定のチャンネルをマスクできるそうですが、これで
もアマチュア無線に対する影響は大きいのでしょうか。私は福祉関連
システム開発に興味があり、そのためのインフラとしてPLCは大変魅
力的であると感じております。何とか弊害を防ぐ可能性のあるテクノ
ロジーは存在しないものでしょうか。


2002-09-05 03:11:30 re:短波利用者の現状は? (JG1RVN 加藤)

コメント:
MILMILさん こんにちは
 
>現在のアマチュア無線の帯域は高い周波数帯域に移行している
 
●電離層で海外と通常通信できるのは短波帯のみです。短波帯には
ご指摘の放送、アマチュア無線のほかにも警察、防衛、航空管制、漁業、報道、
などの公益・業務等の無線局が多数免許され現実に運用されております。
アマチュア無線局が短波帯から別の周波数へ移行することは今後も
ありえません。
 
●商業通信は衛星通信に変えればいいじゃないか?というのもFAQなのです。
例えば山岳地帯の麓(ふもと)で通信するケースを想像してください。
△ 無線局 △ のケースですと、山の中の無線局は赤道付近を見渡せません。
(日本からは南の水平線から少し上がったところに該当する)
従って赤道上に静止した衛星を利用して利用することは出来ません。
このような場合は、短波帯を利用して垂直に電波を上げて、山の向こうに落とし
ます。ちょうど、傘の内側からホースで散水するイメージです。
このように唯一の通信手段が短波である、というケースは存在するため、
短波通信の重要性は不変と思われます。短波無線局の免許は総務省で管理されて
いるほか、国際的に使用できる帯域が用途ごとに分類され、お互いに混信を
引き起こさないように配慮しています。PLCは、既存の無線局の上に広帯域
で混信を引き起こすのが問題です。
 
●もう一つのFAQはPLC(電力線搬送通信)の全てがダメなのか?という点です。
PLCには10-450kHzの帯域のものがあり、これは、すでに許可されています。
型式認定などに関しては別途規制緩和が実施されます。
 
●問題は2-30MHzの短波帯の利用です。なぜ高い周波数を利用することが検討された
かというと、ブロードバンド化するときに必要な情報量に応じて広い帯域が
必要とされたからです。しかし、問題があり現在の日本の2線式の電灯線では、
概ね4MHzを境にして、有線通信というよりも寧ろ周囲に電波を撒き散らす形に
なり、これが漏洩電磁波といわれ、無線通信に重大な障害を与えます。
今般の総務省の実験では、たった1対の短波帯モデムをonするだけで
600m離隔した無線局でもノイズレベルが上昇することが確認されました。
これでは航空管制など既存の無線局とは到底共存できない、というわけです。
 
●福祉に関する通信ということですと、10-450kHzの帯域のPLCを利用する
ことで解決するのではないでしょうか?この帯域のPLCは、すでに
インターフォンや、機器の遠隔制御用として実用化されています。
ただし、日本医師会も懸念しておりますが、現在の医療機器(測定器)は
電灯線から高周波が重畳(ちょうじょう)されることを想定していないため
電灯線から流入した高周波による影響が懸念されています。福祉に応用する
場合は医療機器との共存は不可欠であり、十分な安全性を検証する必要が
あるでしょう。
 
●総務省の電力線搬送通信設備に関する研究会については
http://www.inv.co.jp/~jg1rvn/pdf-file/htm
に資料が掲載されております。各団体等の主張を読み取ること
により、2-30MHz帯の利用状況も適切に把握できることと思います。
量が膨大なのですが、国家としてPLCを検討したものですので、
もし商用でPLCを開発利用することを考えているときは上記の資料は一通り
お目通しすることを、おすすめいたします。問題点も網羅されています。
宜しくご高覧いただければ幸いです。


2002-09-05 03:21:56 補足説明 (JG1RVN)

コメント:
>現在の医療機器(測定器)は電灯線から高周波が重畳(ちょうじょう)
>されることを想定していないため
 
詳細は医療関係者に譲りますが、携帯電話等の影響は調査されたことが
ありますが、電灯線から電波が能動的に入るというケースでは
委細が検討されていない、という趣旨です。
医療器具以外にも身にまとう電気毛布などが直接身体に影響するものと
して上げられます。
 
無線局と異なる点は、PLCは一般の高周波に対する知識のない方が
利用し、かつ屋外や機器の外観から電灯線に高周波を重畳していることが
判別できないのが怖いところです。都会の医療施設は集合住宅の一角と
いうこともありえますので、宅内LANといえども、安心できません。
隣室で何を使用されているか判らない、というときに、ある機器が
誤動作しても無線知識の無い一般の医療従事者が障害の原因を解明するのは
むしろ不可能とも云えるでしょう。このためPLCを一般の方が安心して
利用できるためには、漏洩電磁波の低減のほかにも、電灯線に
つながっている機器への絶対的な安全性が求められると思われます。
PLCは一度通信が始まると24時間365日漏洩電磁波が発生するという点
も多くの無線通信とは異なる点です。


2002-09-05 03:45:05 補足説明その2 (JG1RVN)

コメント:
>HomePlugでは特定のチャンネルをマスクできるそうですが、これで
>もアマチュア無線に対する影響は大きいのでしょうか。
 
●HomePlugのノッチについてはノッチフィルタというよりも、OFDM方式の
マルチキャリアのうち、既存のハムバンドに該当するところを外した
というものです。これは一見、アマチュア無線家に配慮したかのように
見えますが、実は近隣のアマチュア無線の電波によりPLCモデムが
誤動作しないように外したという見方もできます。その理由は
次の説明を参照してください。
 
●ノッチ方式は欠点があります。実は、短波帯(3−30MHz)は
アマチュア無線が利用しているのではなく、放送や、その他の業務に、
「ほとんど隙間がない状況」で使用されています。ここが大切です。
また実測の結果、ノッチは抑圧レベルが実用的でなく、先の実験のモデム
ではアマチュア無線の周波数のノイズも大幅に上昇する欠陥が認められました。

●ハムバンドのノッチという観点で、さらに解説します。
短波帯のアマチュア無線の周波数は不変ではなく、また地域によって
違います。このためHomePlugの規格では周波数が変更されたときに
全てのモデムを一度回収して、ROM等を交換して対応する必要があり、
現実的ではありません。すでにFCCや英国では5MHz帯のアマチュアバンドを
開放の方向で検討しています。また我が国でも非常通信連絡設定周波数
の4630kHz帯があります。現在のモデムは、これらが考慮されていません。
 
●以前、欧州のメーカーが短波業務の空いている周波数を利用してPLCに
使えないか、というチムニー方式(空いている周波数に煙突を立てる意味)
を考えました。しかし、短波のスペクトラムには隙間が殆どなく、結局、
お蔵入りになった、という経緯もあります。
 
●もしHF帯のPLCモデムの技術を生かしてLANを構築するのならば、
電磁波が殆ど漏洩しない同軸ケーブルを利用するのが得策と思います。
1,5C-2Vなどの細い同軸で通信する方法です。ドアの隙間やアルミサッシの
隙間から同軸ケーブルと通す器具は「忍者ケーブル」などの名称で、
すでに市販されています。

●LANを電灯線で組んでも、我が国の住宅は木造家屋が多く、かつ住宅が
密集していますので、4畳半アパートの隣室でPLCを使って、隣で短波放送
を受信する、というケースを想定して実験しないと、実用化は無理でしょう。
シールドされた宅内であっても電灯線は日本の場合、空中架線ですので、
漏洩電磁波が野外へ出る前に、トラップ(高周波の遮断機)を入れて電磁波
が野外へ放出されないように個別対策を取らないと利用できません。
ゆえに簡単にPLCでLANを構築することは物理的に出来ません。
50Aクラスの電灯線フィルタは大きくコストも嵩み建物の遮蔽が
不完全なところも、金属物で覆うなどの大掛かりな工事が必要です。
先のヒアリングでも防衛庁は災害派遣時の移動通信があるため都市部でも
ノイズフロアレベルの上がるようなPLCについては認められないと
明言していました。諸外国でもNATOが反対しているほか、米国に
おいても軍事基地の半径10km以内の利用は自粛しているとの
レポートが先に研究会で報告されています。


2002-09-05 03:51:29 訂正いたします (JG1RVN)

コメント:
資料のURLを
http://www.inv.co.jp/~jg1rvn/pdf-file.htm
に訂正いたします。


2002-09-05 11:17:38無題 (JL1KRA)

ヒアリングでのNSBの回答

>株式市況を放送しているので、100〜200万人はいる。

福祉関係とのことですがご存知でしょうか?
ご年配の方は特にカブ=タンパ+証券会社営業マンへ電話注文が多いんですよ。
複数銘柄もっているご老人がネットで毎日チェックなんてできません。
日経新聞だって虫眼鏡で見ているんですから。

いずれにせよ短波PLCは認可されないことに
決まったわけですし、レポートは英文化され主要国にも配信されたらしいです。
総務省の実験で認められた漏洩妨害波の大きさは各国で今後長らく
referされるものとなるでしょうね。

一般論ですが興味があるだけではビジネスになりませんし、
ニーズにもマッチしないものです。


2002-09-06 05:51:06 Re:短波利用者の現状は? (天然居士)

コメント:
MILMILさんの投稿を読むと、PLC騒ぎが始まったころを思い出します。

>私は福祉関連システム開発に興味があり、そのためのインフラとして
>PLCは大変魅力的であると感じております。

福祉関連という言葉を金儲けに置き換えるとPLC推進企業の方から聞いた
言葉と重なります。

>何とか弊害を防ぐ可能性のあるテクノロジーは存在しないものでしょうか。

これはPLC推進派の方にお答えいただきましょう。
少なくとも今はそれができないので海外製のICを買ってきて、それが使え
るように法律を変えてでも既存の通信に妨害を与えることを容認せよとい
うのがこれまでの動きだったと認識しています。

振り出しに戻ったような問答をする前に、インターネットから自由に入手
できるいろんな資料をご覧になってからにしてはいかがでしょうか。


2002-09-06 12:42:51 勉強中です (MILMIL)

コメント:
情報提供大変有難うございます。
現在、総務省の電力線搬送通信設備に関する研究会に関する資料を拝読
しておりますが、量が多く勉強している段階です。
JG1RVNさんの情報を元にエコーネットの利用を検討しておりますが、低周
波数域には基本的にノイズが乗りやすいので速度をかせぐのは難しいそう
であると感じております。
また、ノイズの影響が医療機器に及ぼす影響を考えると屋内においてもす
ぐの実現には課題があると受け止めています。
同軸ケーブルの利用というのは非常に有効なアイディアであると思います。
考えうるのはマンションなどにおいて屋内でしかも部屋単位でPLCを利用し、
各部屋にはPLCと同軸ケーブルによるイーサネットのブリッジを構築します。
このブリッジにトラップを仕掛けておけば高周波の漏洩は極力抑えれるの
ではないでしょうか。ただしJG1RVNさんの情報によると木造家屋の漏洩は
近隣の迷惑になるので敷設する建物には制限が必要とも思われます。
こちらで考えているのは屋内PLCであり、屋外ではありません。
ちょうど、老人ホーム内のインフラ利用といったイメージです。
屋外利用はやはり日本は空中に架線するケースが多く利用は厳しいかと思
われます。


2002-09-06 13:10:22 同軸通信のすすめ (JG1RVN)

コメント:
加藤です。短波帯を同軸ケーブル内に流すのは、HF-CABLE-COMMUNICATONと
名づければ(私の造語ですが)、PLCでなくHCCでしょうか・・・
 
●トンネル内でラジオが聞こえなくなるように(※中継装置なしのとき)
高周波電流が流れている周囲を金属で遮蔽すると、ちょうど逆方向の
電流が流れて、打ち消します。これがシールド(遮蔽)効果です。
日本の家屋は遮蔽効果があまり期待できません・・・
 
●CATVと上記のHCCの違うところはCATVはUHF領域まで使いますので、
ケーブルがある程度太くないと減衰が激しくなります。長波から短波帯の
高周波を例えば1,5C-2Vなどで給電しても10m程度引っ張っても通信に
支障になるような減衰にはならないのがポイントです。しかも同軸ケーブル
ならば信号は遮蔽されているので外へ漏れませんから、中波から短波帯を
使用しても周囲へ迷惑を及ぼすことを避けられます。老人ホームですと
扉やアルミサッシで部屋は外部と通線できる場所はあると思いますので
(つまり密閉空間ではないということ)、1,5C-2V程度の同軸ケーブルは
楽に通過できるでしょう。同軸ケーブルの色を壁に合わせれば、殆ど
目立ちません。
 
●PLCのモデムも、PLCモデム内の信号をAC(電灯線)ラインに重畳して
います。この重畳を止めてしまって、PLCモデムの信号を同軸ケーブルに
出力するようにすれば、すぐにHCCは実用化できるでしょう。パソコンの
背面にはF型コネクタ(BNCでもいいですが)が一つ増えるだけで、周囲の
LANも細く目立たないケーブル1本で成立します。複数のパソコンとつなぐ
には端子の数を増やしておくだけで済みます・・・ソフトを上手く工夫
すれば、かなり便利に使えるでしょう。部屋どうしの接続用具や、
ケーブルはデザインを工夫すれば目立たなくなります。当然、遮蔽ケーブル
ですから周波数制限はないので、10kHzから40MHz程度の好きな周波数が
使えます。実際に20Mbps程度の速度は確保できるのではないでしょうか?
 
●ただしHCCでも漏洩電磁波は周囲のラジオに障害が及ばないレベルを
選ぶ必要があるでしょう。短波帯のPLCによるLANの可能性は現在の
ところ、かなり無理があると思います。下記のように遮蔽が完全でない
我が国の電灯線や家屋の構造上、個別の落成検査(無線局と同等)が
必要になる、ということになれば、簡便に使うことは出来ません。
また漏洩電磁波を周囲に撒き散らすことは認められないでしょう。
 
●どうしても部屋の構造上、細い同軸さえもとおらない場所(密閉構造の
浴室など)は10-450kHzの低速LANのPLCでカバーする手が使えます。
しかし、浴室などに高速ネットが必要か?というと否と思います。


2002-09-06 15:34:12 Re:同軸通信のすすめ (MILMIL)

コメント:
静電遮蔽の原理でシールド効果が期待できるということですね。しかし、
おっしゃるように老人ホームのような建物でもあまり期待できませんね。
逆に電灯線がアルミなどでシールドされていれば漏洩しなくなるのでし
ょうか。そうであれば福祉施設の建築時に電灯線をシールドすることで
建物全体にLANを敷設するよりは設備費の観点で優位といえそうです。
電線のコストが上昇しても敷設の原価は人件費が大半なのでシールド線
を利用することはそれほど大きな障壁にはならないと思います。

浴室には高速ネットのニーズがあります。といいますのは入浴時には心拍
数が上昇するので急に立てなくなるなどの事故がおこりやすいからです。
プライバシーの問題もありますが動画送信などの必要性があるので100kbps
程度あれば新たなサービスにつながります。トイレも同様です。
とは言いましても汎用的とは言えませんが。


2002-09-06 17:09:18 情報コンセント (天文学会会員)

コメント:
MILMILさん;
>福祉施設の建築時に電灯線をシールドすることで
>建物全体にLANを敷設するよりは設備費の観点で優位といえそうです。

新築時に敷設するのでしたら、わざわざ電灯線をシールドしてPLCで
高速通信するより、カテゴリ5の線を用いてLANを構築、各部屋に情報
コンセントを用意するほうが、よっぽど高速な通信が可能になると
思います。「現状の技術」で100Mbpsが使えるのですから。

昨今は、各種ケーブルを通すパイプを建物に通しますから、費用的には
ほとんど変わらないはずです。コストが同じなら、漏洩なしでより高速な
通信が確保できる技術を選択するのがよろしいと思いますがいかがで
しょうか?


2002-09-06 18:11:40 健康面でPLCは (JF6AMN福嶋)

コメント:
MILMILさんが、福祉施設にPLCを導入したいというお考えを書かれていらっしゃい
ますが、屋内の電灯線に短波帯の高周波をのせるということは、施設内で使われる
電気製品にも高周波がのるということで、高周波がのった電気毛布を老人に使わせるということにもなりましょう。老人の健康面を考えたとき、いかがなものでしょ
うか。施設に入所されている方の中には、ペースメーカーをお使いの方もいらっし
ゃるでしょう。PLCで通信に使っている高周波が電気毛布を介してペースメーカー
を誤動作させたら(十分考えられる話です)命にかかわることになります。
手当てのために動かした医療器具がPLCのために誤動作(故障)することも考えら
れます。やはり電灯線を使って通信をするのはいかがなものかと。
2400メガ帯の無線LANなら11Mbps、カテゴリ5のケーブルなら100Mbps。政府からも許可されないような代物を使うより、はるかに効率がよい通信ができると思いま
すがいかがでしょう。


2002-09-06 20:20:45 情報武装化された老人ホーム? (村上健一郎)

コメント:


2002-09-06 20:40:05 情報武装した高齢者施設? (村上健一郎)

コメント:
MILMILさんが新設施設に新しい概念を盛り込まれようとしていることは
よく分かります。しかし、新規の技術と新奇の技術とはまったく別物です。
LANシステムをどのレベルまで、管理者レベルか、介護職員レベルか、
利用者も利用するものか分からないので、どんなものを考えておられるか
不明ですが、いずれにしても電源システムにわざわざノイズを混ぜ込む
システムを採用することはないですよ。ほかの機器が確実に影響を
受けますから。
しかしLANシステムにしろ採用を考えているということはどこかが
売り込んできたということですか。現状でこの機器を買うと電波法に
かかりますよ。


2002-09-06 21:12:26 情報コンセント (MILMIL)

コメント:
確かに新築時に情報コンセントを埋設するほうが良いとは私も思います。
しかし、情報コンセントは結構施工費が高いのです。代替としてPLC
に期待を抱くのは費用の問題があるからです。
これだけカテゴリーケーブルが汎用的になっているのに施工が高いのは
私も理解に苦しみます。RJ45などのコネクタであれば汎用のPCパーツで
設計できるので非常に安価に済みそうなんですが・・・

高周波がのった電気毛布は健康に悪いのでしょうか?確か高圧線近辺
の住民は白血病の確立が非常に高いという調査結果を何らかの記事で
見たことがありますが因果関係がはっきりしないと思います。ペース
メーカーをつけている場合には非常に問題ですね。

医療器具に高周波が乗ると良くないという記事がインターネット上で
よく拝見しますが、これは空中を経由しての電磁波で影響が大きいと
いうことでしょうか。それとも電灯線経由でしょうか。もし電灯線経
由で問題があるとすれば、医療器具の設計に問題があると思います。
病院に落雷したら誤動作する可能性を否定できない製品ということに
なってしまいます。電磁波としての影響が大きいのであればPLCは問題
があるということですね。これは私見ですが、医療機器はそれこそ社会
保険で問題になるくらい高いので、何らかの対策を講じてしかるべしと
感じてしまいます。開発費がかかると言われれば仕方ないと思いますが
医療機器メーカーの倒産は聞いたことあります?これは私が知らないだ
けかもしれませんが。

それと情報武装化された老人ホームは今後必要になると思われます。
地方の老人ホームは介護保険の導入により補助金がとれなくなり運営で
きなくなるところが大変増えております。大きな経費は
人件費です。しかし、重労働の割りに給料も安く辞める方が多いのです。
このような場合、できるだけ省力化を図り運営効率を高める必要があり
ます。新設できるところは良いでしょう。しかし、改築費も捻出
するのが難しいというのが実情です。システムの導入において大きくか
かる経費は施工費です。これがもしかすると回避できるのがPLCと考えて
おります。確かに問題はあるでしょうが、解決の糸口はまったく無いの
でしょうか。現在、皆様から紹介いただきました情報を元に勉強してお
りますが、全面的に使ってはいけないと思えるほどの理由も見当たらない
というのが本音です。


2002-09-06 21:31:30 屋内限定利用 (MILMIL笠嶋)

コメント:
>しかしLANシステムにしろ採用を考えているということはどこかが
>売り込んできたということですか。現状でこの機器を買うと電波法に
>かかりますよ。
もちろん法整備が進まなければ既存システムでクリアするしかないですね。
私もPLC推進のような投稿を行っておりますが、既存の売り込んでくるシス
テムでは大いに問題があると認識しております。特に屋外でPLCをつけたい
と考えるのはISPだけではないでしょうか?JG1RVNさんに教えていただきま
したとおり、欧米と異なり日本では空中架線なので影響が大きく、それに
見合うだけの利便性も見当たりません。

まったく見当違いかもしれませんがハードディスクのシリアルATA規格の
ように2本の信号線で逆向きの信号を送出すると互いにノイズを打ち消し
あうようなことは無いのでしょうか。間違っていましたらすいません。


2002-09-07 08:08:19 PLCがなぜ認可されなかったかをお考えください (JF6AMN福嶋)

コメント:
MILMIL笠嶋様。PLCがなぜ政府の研究会で認可されなかったか、ご理解ください。
電灯線を通信経路として高周波を流すことは、電灯線をアンテナとして高周波を流すことと同じであり、600メートル先の既存の無線局に被害を与えることが確認されています。米国では軍事施設の近辺では使わないようになっていますし、ドイツでは既存の無線局に甚大な被害を出しています。日本の推進派は、既存の無線局(受信設備も含む)に被害を与えることをクリアできずに敗退したのが実情です。
推進派の方々は屋内で使用することを検討課題にしていますが、屋内であれ屋外であれ既存の無線局(受信設備も含む)に被害を与えることをクリアできなければ難しいでしょうね。ちなみにPLCは無線設備ではなく高周波利用設備にあたります。
法整備を待つのもよいかと思いますが何年先に解決するか現状では見当がつかないのが実情です。
>高周波がのった電気毛布は健康に悪いのでしょうか?
短波の無線のアンテナを体に巻きつけるのと同じかと思います。過去の掲示板や医療関係のサイトはごらんになっていらっしゃるでしょうから、説明はいたしませんが私が入所者でしたら退所いたします。
>医療器具に高周波が乗ると良くないという記事がインターネット上で
電灯線から供給されるものは100Vの60HZまたは50HZの高周波ということで機器は設計されています。欧州では電源から流入する高周波について規制をしていますが、日本ではまったく考えられていません。国内で販売されている家電の中には欧州向けと基板を共通にしているにもかかわらず、規制のない日本ではその部分の部品がつけられていないという話もあります。医療現場で使われる機器も同じです。心電図をとる機器は、電灯線から流入する高周波があれば測定ができなくなります。医療機器が高価であることと、規制もされていない耐性を持っていることは別問題です。アマチュア無線をされている医者のサイトをご覧ください。また総務省の研究会の資料もご覧ください。医療の可能性のある施設で使えるかどうか理解できると思います。
反対意見ばかりでは解決になりませんので提案をひとつ。
●5.6ギガの無線LANはいかがですか。
日本では屋内の使用に限定されていますが、アンテナの設置でケーブルを壁に埋め込まずに画像の伝送や情報のやりとりが可能です。初期費用はかかりますが、簡単に端末を動かすことができ(入所している部屋のみに設置も可能)、家電に影響はありません。2400メガの無線LANも安価でありますが、この近辺の周波数はアマチュア無線も含め、最近いろいろな業務に使われて混雑しています。
●HOME-PNAはいかがですか。
これもPLCと同じく「電線」経由で通信を行うものです。2.0のバージョンの規格のものは既存の無線設備に妨害を与えにくいと聞きます。ちなみにこちらは電灯線ではなく電話線を使います。電話線のほうがインピーダンスが安定しているので通信自体もスムーズに行きますし妨害も少ないといえます。PLCでなくHOME-PNAでもMILMIL笠嶋様のお考えのシステムは構築できるかと思いますがいかがでしょうか。


2002-09-07 08:16:16 訂正 (JF6AMN福嶋)

コメント:
>研究会で認可されなかったか
研究会は認可権限はありませんでした。失礼。


2002-09-07 09:17:53 Re:情報コンセント (天然居士)

コメント:
>りますが、全面的に使ってはいけないと思えるほどの理由も見当たらない
>というのが本音です。

短波帯で行われる放送や通信をどう考えるかによるんでしょうね。
本音とのことですが、結局短波をつぶすことになっても経済活動優先とい
うことでしょうか?
PLC推進企業の方々は最初から最後までその論調でした。
電線が伝送線路にしか見えない方々に「あれはアンテナだ!」って結果を
出すのに1年近く時間を浪費したのでした・・・。


2002-09-07 09:32:52 Re:情報コンセント (電子情報通信学会会員)

コメント:
>PLC推進企業の方々は最初から最後までその論調した。
>電線が伝送線路にしか見えない方々に「あれはアンテナだ!」って結果を
>出すのに1年近く時間を浪費したのでした・・・。

浪費したのは、時間だけではありません。
お金も相当使い、それ以外にも...

なお、研究会において、推進派は空中線の共振理論すら
知らないらしく、全く話題すら出してきていません。


2002-09-07 11:09:26 Re:情報コンセント (JG1RVN 加藤)

コメント:
おはようございます
 
>まったく見当違いかもしれませんがハードディスクのシリアルATA規格の
>ように2本の信号線で逆向きの信号を送出すると互いにノイズを打ち消し
>あうようなことは無いのでしょうか。間違っていましたらすいません。

●これも論議されましたが、逆相を入力しただけでは、漏洩電磁波を防ぐこと
はできません。シールドしてしまうのが最も費用が安く簡単です。
 
●短波帯の共振ですが、少し説明しておきましょう。波長を求めるには
300/周波数(MHz)で求められます。3MHzで100m、30MHzで10m
です。電線路をアンテナとすれば波長の1/4の整数倍に電気的に共振すると
放射効率があがります。外観上は長い電線でも、コンデンサなどで電気的に
短絡していれば、そこが共振します。家庭内配線は残念ながら、短波帯の
波長に共振しやすいため、このため家全体を遮蔽しない限り、
漏洩電磁波を防止することは出来ません。コードの位置や、線の丸まり型でも
共振周波数は変化しますので定量化するのは、パラメーターは無限になり
一般化は不可能です。よく喧伝されるモデムの平衡度を上げれば漏洩電磁波が
減る、というのは伝送線側の平衡度が確保できるとは限らないという
現実を考えれば、ラボなどの個別例では効果のある例は出そうですが、
決定打にはなりません・・・
 
●漏洩電磁波の電界強度は モデムの出力xアンテナの利得 ですが、
後者の電灯線のアンテナとしての利得は家が10軒あれば10通りに
なります。仮に部屋が500あれば、全体の漏洩電磁波の総和を考え
遠方界の電界強度も測定が必要です。きりがありません・・・
 
●費用対効果ですが、先の原発問題のように、漏洩防止すべきところは
費用をかけて、正しい工法で施工しないといけません。定めた手順を無視して
いいかげんな工事をしてはなりません。極論ですが自動車でもマフラーを
外してしまえばコストが下がり、燃費も向上します。これは騒音上も、
空気環境上も容認できません。PLCにコスト論を持ち出すとすれば、
やはり漏洩電磁波対策は欠くことのできない自動車のマフラーと同じコストです。
http://www.inv.co.jp/~jg1rvn/OFDMnoise.htm
のようなノイズが通信に混入すれば、どうなるかは自明ですので。
短波帯の通信は、多くがアナログシステムでしかも、ヘッドフォンを耳
に当てて人間が直接聞くので、ノイズの影響は肉体的な苦痛を伴います。
 
●家全体を遮蔽するならば10-450kHzのPLCを利用するとして洗濯機や冷蔵庫の
方にノイズフィルタを入れていった方が費用は安いと思います。電灯も蛍光灯
を止めて白熱電球にすればノイズは皆無です。これならば、すぐに実現できます。
 
●シールドを条件にHF帯の使用を考えるときは個別免許制として建物外周3mで
ITU-Rに定める静穏な田園地域のノイズレベル、に抑えられないと、PLCのLAN
使用は無理でしょう。CISPR値で別の値を決めたとしても、また研究会で
実受信機で実験すれば、警察−防衛−航空−天文−海上保安−アマチュア−放送
−放送受信者は、受信障害があれば当然適用を阻止します。ITU-Rの保護値と
CISPR値は当然、CISPRの方で短波通信の保護を念頭に整合させなければ
なりません。
 
●アンテナとしての電灯線はところにより共振する周波数やインピーダンスが
変わりますから、漏洩電磁波の予想の一般化は不可能です。したがって個別検査
以外に短波PLCの漏洩電磁波レベルを確実に抑えるすべはありません。
地下商店街では実用化の余地がありますが、この場合も地上に出る部分を徹底的
にフィルタを入れ電磁波漏洩を防ぐ必要があり、個々のテナントが、そんな面倒
なことはするわけはありませんから、国(公)の落成検査は不可欠でしょう。
欧州のPLTでは電線が地下埋設にもかかわらず街路灯からの電磁波漏洩が問題に
なっていると聞いています。木造家屋のPLC-LANは電線を遮蔽しないかぎりは
実用可能性は”金輪際全くない”と思います。(時間と予算の無駄です)
 
●一つ既存インフラの例を紹介しますと
ADSLは中波放送帯と同じ周波数を使っていますが距離3mで、ほとんど
ノイズが聞こえません。主要国道等を走行して中波放送帯を聞きましたが
ADSLのノイズは、ほぼ皆無でした。また総務省研究会でもADSLの導入
によって中波放送へのノイズ混入のクレームは、ほとんどないそうです。
このレベルまで落とさないと短波帯のPLCのLANに明日はありません。
ご自宅にADSLが敷設されているときは中波ラジオでチェックしてみてください。
 
●ボクは短波放送は聞いていないのでノイズが出ても構わないという論理は
まずいでしょう。電波法では同一周波数を利用する場合は、有線の機材で
あってもADSLのように共存できること=既存の通信に影響を与えない
ことが大前提です。
http://www.inv.co.jp/~jg1rvn/13621.htm
の政府見解をごらんください。
 
●漏洩電磁波の測定は、私たちアマチュア無線家が阪大でおこなったように
SG(シグナルジェネレーター)で実施できます。PLCの免許がないと
漏洩電磁波の測定ができない、というのではアマチュアに笑われます。
まずはSGできちんと漏洩電磁波の測定を行い、周囲3m外のラジオにノイズ
が入らないレベル(−xxdbm/Hz)を確認した上で、PLCの個別実験免許を取得
するというステップが必要なのでは、ないでしょうか?
 
●もし、万が一、ですが、再びいいかげんなPLC-LANの短波帯への規制緩和の
希望値を出してきて、警察庁、防衛庁、海上保安庁、国土交通省航空局を
はじめ、多くの人々を準備不足のデーターで振り回して、会議につきあわさ
せるのは、いかがなものでしょうか?今回の規制緩和の研究会については
各官庁、団体とも、非常に心証が悪いと思われます。私たちは最後まで冷静に
付き合いましたが、ほかの普通の会議だったら皆んな激怒しますよ。


2002-09-07 12:11:18 PLCA (天然居士)

コメント:
USAの5MHz AMA BAND拡張についてPLCAが難癖つけているようです。

The Power Line Communications Association (PLCA) said the
FCC should not grant the 5-MHz band request because amateurs
could interfere with its planned deployment of Part 15
broadband devices operating in the same region.
"No Part 15 device manufacturer is entitled to oppose an
allocation to a licensed radio service based on future
deployment of an unlicensed device, period,"
the League said in its reply comments.

The ARRL Letter Vol. 21, No. 35 September 6, 2002 から抜粋。
日本でももしPLCが運用され、かつ新AMA BANDができるとしたら、同じこと
が起きる可能性は大ですね。


2002-09-07 12:27:05 ノイズ (MILMIL笠嶋)

コメント:
皆様から紹介頂いている情報に大変感謝しております。
JG1RVN様から紹介いただいたサイトでPLCのノイズを聞きましたが予想以上に
ひどい状態ですね。これではアマチュア無線家の反対があるのも無理はありま
せん。電灯線=アンテナとなる事実を知らされました。
また、代替となる無線LAN、HomePNAなどについてもご紹介いただき、検討すべ
き余地があると思います。しかし、現実的にこのままではPLCの承認は時間の
問題であり、押し切られる形で規制緩和されるのが事実であると思います。
と言いますのは関西地域での某電力会社(と言いましても1社しかありませんが)
に知り合いがおりますのでPLCについての現状とこれからのみ通しについて聞い
てまいりました。既に規制緩和をみ通しての企業も発足しておりイスラエルの
企業(イトランとかいう企業です)と手を組んでISP事業を行うことは必至のよ
うです。
私が危惧するのは逆にアマチュア無線家の方々が国に対して何らかの譲歩案でも
提示しなければ帯域を無償提供せざるをえない形になってしまうということです。
他人の家に土足で入ってくる行為に等しいですが、見えない電磁波ですので一般
のユーザーからは施行されて問題が出るまでわからないということになってしま
います。私的な見解ですがPLCは屋内のみで(それでも既存技術では問題があり
ますが)、家屋への引込み線は光ファイバーなどで十分と思いますが、ここをPL
CにするとISPにとってはコスト的に非常に有利だそうです。
結局、電力系ISPの企業倫理で動く結末を迎えそうだと認識しています。
PLCの帯域を認可されてしまう仮定のもとアマチュア無線、短波放送にとって最
も有効な譲歩案について考え、それを提示することがなければ時代の流れに押し
切られるのではないでしょうか。電力企業にとっては原発を作るのと同様の認識
であると感じました。何らかの共存共栄となる方策をアマチュア無線家から提示
することは難しいのでしょうか。
例えば”それならこの周波数帯域をアマチュア無線に開放する”や”PLC設置は
申告制にして一定の設置基準を定める”などといったことです。この設置基準
をアマチュア無線家から提示しなければISPに有利な設置基準で規制緩和となる
のが最も現実的ではないでしょうか。
”どうせ規制緩和するならこうしてほしかったのに”となってしまうのは後の
祭りにはなりかねないでしょうか。


2002-09-07 13:01:12 本当? (JH6VLF/松山雅典)

コメント:
HF帯を使用したPLCが承認されるのは時間の問題なのですか?
ということは、これだけ色々な影響が出るっていう懸念を承知で事業化
されるんでしょうから、もしそうなった場合のPL法訴訟等の損害賠償
も承知でいらっしゃるんですね。関西電力さんって凄い勇気のある
会社なんですね。


2002-09-07 15:32:20 またまた規制緩和? (天文学会会員)

コメント:
MILMIL笠嶋さん;
>現実的にこのままではPLCの承認は時間の
>問題であり、押し切られる形で規制緩和されるのが事実であると思います。

PLCをなんとしても推進したい関西電力に問い合わせれば,例え総務省の研究会で
規制緩和見送りという明確な結論が出されていても,このような回答をするのは
「当たり前」です。

なお,PLCからの漏洩電界強度に関する世界的な規制値については,国際電気通信
連合(ITU)で研究が行われています。先日の総務省研究会の結果の一部もITUへの
寄与という形で既に世界に公表されています。このような状況の中で,何事も
慎重な(要するに他国の情勢を見てから物事を決める)わが国政府が有害干渉が
生じるのが分かっていながら規制緩和することはあり得ません。

今回のPLCへの規制緩和問題も,そもそもの発端は関西電力です。関電が関西経団連
を経由して政府のe-Japan計画にPLCの規制緩和を要望したのです。「通常」政府の
計画に載ったものは,何らかの形で実現されます。今回のように「ダメ」と言われ
るのは極めて稀であり,それだけ筋の悪い提案であったこと,技術的に極めて未熟
であったことがお分かりいただけると思います。

このdebateは,福祉関係機関への高速ネットワーク導入の手段として何がいいか,
というところから始まったと理解しています。特に医療機器へのPLCからの影響については,総務省研究会で日本医師会坪井会長からの「懸念表明」が出されています。
このことから考えても,老人ホームなど福祉機関においてPLCを選択肢に入れておく
ことは極めて危険であると言えます。

失われたら二度と取り返すことのできない生命を犠牲にしてまで経済性を優先する
のかどうかが,重要なポイントであると思います。

しかし,私の知り合いも老人ホームで働いていたこともあり,仕事のきつさ,労働
条件のきつさは(実感はしていませんが)理解できます。先のスレッドにありました浴室などのモニターは,CCDカメラからのビデオ信号を,ホーム内のモニター室に
直接引き入れればそれでいいのだと思います。モニターのためにはいずれにしても
カメラは必要ですよね。その信号を同軸ケーブルでアナログのまま引っ張れば,
最も安価にモニターシステムが構築できると思います。


2002-09-07 15:37:43 対案? (天文学会会員)

コメント:
MILMIL笠嶋さん;
>アマチュア無線家の方々が国に対して何らかの譲歩案でも
>提示しなければ帯域を無償提供せざるをえない

それは必要ないでしょう。

無線業務の保護基準は,先にも述べたITUで決められていますから,PLCシステム
がそれを満たせるかどうかが重要です。ADSLの場合,システムから1-2mも離れれ
ばラジオに影響は出ません。それと似たようなところまで
PLC技術が成熟しないと,規制緩和は可能にならないと思われます。

これまでPLCに反対してきたグループも,「干渉を与えないPLCは歓迎」という
ことで一致しているんですよ。


2002-09-07 18:05:42 原則 (JG1RVN)

コメント:
天文学会会員さん
>これまでPLCに反対してきたグループも,「干渉を与えないPLCは歓迎」
>ということで一致しているんですよ。
 
はい。これは大変重要な論点です。諸官庁やアマチュア無線家、BCLの皆さん
も、既存の無線設備や機器に、影響ないPLCは便利で結構と思っていること
でしょう。これは異論はないでしょう。
 
よく勘違いされるのは、ハムや天文は規制緩和に反対してIT化の抵抗勢力
なのか?というものですが、寧ろ無線にしても天文にしてもITの恩恵を
受けており、積極的に推進する立場の方々が大多数です。PLCに反対したのは
漏洩電磁波が影響するからであって、PLCそのものに反対しているわけでは
ありません。
 
いまのところ現実的なのは、PLCモデムおよび電灯線から”3mの地点”で”ITU
の定める静穏な田園地域のノイズ以下のレベル”が許容値であろう、
という案です。この値をSGでキャリアを出しながら測定していく、のが
まず第一段階です。SGならば免許は不要です。
 
PLCAの意見ですが、ん?です。5MHz帯を問わず、航空通信、軍用で短波帯
はあまねく使われています。むしろ、本来は有線通信であるPLCから漏洩電磁波
が出たり受信するのがおかしいです。それならば、PLC側が混信を受けた
周波数の帯域を使用せずに通信する方法を開発するのが筋というものです。
許可を有しない無線局が免許を有する無線局に優先することはありません。
 
子供がワイヤレスマイク放送局を作ったけど、その周波数にNHKがいたので
NHKに、どいてほしいと云にいったら、「おうちにかえりなさいっ」て
怒られますよね・・・

ましてや高周波利用設備が、免許を有する無線局に優先するとしたら、
無線局は免許を取得するよりも「無免許で素人が使った方が優先」
という理屈となり、無線局を免許制度にしている現況が論理的に破綻します。
 
なぜ、世界であまねく無線局を免許制度にしたか、という基本に立ち戻ると、
お互いに有害でかつ継続した混信を引きおこさないように周波数や出力や
運用時間の”交通整理”をした、と考えると理解しやすいのではないでしょうか。
 
PLCは広帯域でかつ、常時の運用です。免許を有するドライバーが高速道路
を車線を守って走っていたら、突然、向こうから三輪車の大群がやってきた、
というイメージで考えれば、事故が起こるのは当然といえます。
三輪車は、お庭か公園で遊ぶもので、高速道路を走ってはいけません。


2002-09-07 18:30:50 5MHzに関する反応(その2) (JG1RVN 加藤)

コメント:
5MHzに関するARRLの反応ですが・・・HPPAの反応もありまして

The HomePlug Powerline Alliance (HPPA), while not opposing the
allocation, suggested that its Part 15 home wiring
telecommunication devices operating in the 5 MHz range 
be presumed to not cause interference to amateur operations and
not have to cease operation if interference is alleged.
The ARRL called HPPA's request "absurd."
 
最後の一文は”ARRLはホームプラグアライアンスの要求を馬鹿げたもの”
と判断した、という意味です。
 
http://www.arrl.org/announce/regulatory/et02-98/arrl-comments.pdf
http://www.arrl.org/announce/regulatory/et02-98/arrl-reply.pdf
参照。

 


2002-09-07 18:39:24 原則その2 (天文学会会員)

コメント:
JG1RVNさんが原則をお書きになりましたが,周波数行政の世界にもしっかりした
原則が存在します。

☆既存の無線業務に有害な干渉を与えるシステムの導入は認められない。

有害干渉の定義は,先にも述べました国際電気通信連合で参加189ヶ国の賛成に
基づいて決められています。もちろん「受忍の限度」はあります。よく例に出てくる
ADSLの場合のように,ほんのちょっとの工夫で有害干渉が避けられるのであれば,
また,現実的に業務間の調整が可能であれば,新システムの導入が認められます。

PLCは電波法上の「高周波利用設備」にあたります。電波法は国際電気
通信連合が定めた無線通信規則に基づいて作成されていますが,その中で
高周波利用設備は無線業務に有害干渉を与えないとみなせる範囲内で利用が
認められています。

MILMIL様。現状のPLCの技術では,どこをどう繕っても電波法に適合しない
ので導入が見送られたとご理解ください。

関西電力を始めとするPLC推進企業にとっては想定外の結果であったことは想像
できます。規制緩和をみこんで子会社を設立してあったとあれば,なおさらです。
結果を認めたくないという気持ちは理解できます。時間が足りなかったとか,
悪いデータに引きずられた結論であったとか,いろいろ聞きます。

しかし,これが現実なのです。同じ土俵で堂々と勝負し,負けたのがPLC推進派。

ITUでは常に「最悪ケース」を想定して,業務間の調整を行います。ですから,
一つでも悪いデータがあれば,それに基づいて議論を行うのが世界の常識。
日本では声がでかければ勝つのかもしれませんが,世界ではそうはいきません。
このことはイスラエル企業であるイトランがよく分かっているはずです。

ですから,有害干渉を与えないための技術開発を行い,新たな勝負を挑めば
よろしい。そのように関西電力のお知り合いにお伝えください。干渉を与えない
PLCは大歓迎!国民皆がハッピーになれます。


2002-09-07 19:10:58 追加:原則その2 (電子情報通信学会会員)

コメント:
 天文学会会員様の情報に追加します。

 漏洩電磁波については、天文学会会員様のおっしゃる
通りですが、電源線の想定されていない周波数の電流を
流し込み、各機器類が一斉に毒薬を飲む点については、
総務省電波環境課の管轄を超え、別の問題になります。

 考えてください。電源線に全く別物の周波数が
(想定していないのに)やってくる。どのユーザも
自分の使う電源をきれいなものにするため、安定化電源等を
必死に挿入しています。関西電力は、自社の発電関係者が
必死に作った電力をユーザに届く直前にマゼモノを混入する
ことを企画した劣等会社です。その辺をよくお考えになった方が
いいかと....付き合い方ですがね....

 関西電力は電気学会の通信研究会でもエラソウナ高速化
通信の発表をしたり顔でやっていますが....
(関西弁で発表しています。Hi)本業の
電力供給をキチンとしてもらいたいものです。自分達の
最大にして唯一の商品の品質を落とすことなく....


2002-09-07 19:57:02 電子情報通信学会 (天文学会会員)

コメント:
12日に宮崎大学で開催される表記学会での企画ですが,

PA-3. 高速電力線通信の実現に向けて(予稿なし)
9月12日 13:00〜15:30  工学部B101講義室  座長 都築伸二(愛媛大)
  講演時間:各20分
座長挨拶 10分
PA-3-1 ユーザから見たエネルギと情報の統合配送(IPID)への期待  森広芳照(京大)
PA-3-2 海外の電力線通信の事情と、ビジネスの立場から  後藤 健(松下電器)
PA-3-3 電力線搬送通信設備に関する研究会の総括 (仮)  未定

最後の「研究会総括」をする人が未だに未定ですね。とりやめ???


2002-09-07 21:28:55 笠嶋さま、関電は信用できません (匿名希望BCL)

コメント:
笠嶋様、失礼ながら関電の担当者からかなりいい加減というか古い情報を吹き込まれているようですね。あまり信用なさらない方がよろしいかと思います。その担当者自身、社内で正確な情報を伝えられていない可能性が高いです。ラインコムの件は、社内的にもかなり窮地に立たされており、最終的にはあれを推進した役員の首が飛ばないと収まらないでしょうが、軟着陸のためにまだ行けるようなことを言って時間を稼いでいるようです。株主からの追及は必至でしょうけど。

それより、PLCはユーザーにとっては決して経済的な解では有り得ません。電力線の状況が国によってかなり異なるので、無線LANや100base-Tのように世界共通規格にはなり得ないからです。笠嶋様のケースでは無線LANが良いのではないかと思います。私も、年老いた両親がおりますが、無線LAN内臓のThinkPadをプレゼントして大変喜ばれています。見てますと、年寄りには電源コンセントさえうっとおしいようです。


2002-09-08 00:43:47 便利であればそれでいいのか (天文学会会員)

コメント:
PLCもそうですが,コストがかからないで便利であれば,どんなものでも「良い」
のでしょうか?
東京電力の原発の件といい,エイズを持ち込んだ非加熱製剤の件といい,安いと
か,便利だとかいうことだけで導入して後でエライことになったものは数多く
あると思います。

車の排気ガスのことだって似たようなものかもしれません。確かにディーゼル
エンジンは熱効率もいいし,軽油の値段だってかなり安い(揮発油税が
高いのですが・・・・)。でも結果は大気汚染で,規制をしようとしても業界が
反対していましたね。「コストがかかる!」という理由で。

せっかく景気も悪いのですから,ここはじっくりこれからの日本の世の中には
どのような価値観がふさわしいのかを考えるべき時ではないでしょうか?
これまでの経済効率一辺主義からおさらばし,身の丈にあった生活を目指すこと
が精神的に豊かな生活に結びつくのではないかと思います。そのモデルは,
ヨーロッパにあると思いますよ。アメリカの真似は,ダメ!


2002-09-08 09:44:33 環境保全の視点 (JG1RVN 加藤徹)

コメント:
●アマチュア無線の世界でも小電力で交信することが世界的なトレンドに
なってきています。単に送信電力が小さいのではなく、トータルの
消費電力を減らして限られた資源を大切にし地球環境保全に寄与しよう、
というコンセプトです。交信局数やマルチ(ルールによって異なる)を
競うコンテストでもQRP(小電力)やローパワー部門が設けられているのが
ほとんどです。

●たとえば 
http://www.icom.co.jp/ce/ham/products/ic-703/index.html
に見られるように、送信電力の低減だけでなく”受信時の消費電流を極力
減らす”工夫がなされています。受信時の消費電力を少なくすれば太陽電池
や充電電池での運用が楽になります。
 
●またPSK31のように短波帯の狭帯域(Bw=わずか 31Hz !!!)において
http://aintel.bi.ehu.es/psk31.html
微小な電力でも世界中と通信可能な短波帯利用のデジタル技術も普及しています。
↓前述のNVISと合わせれば国内もフルカバーします。(災害時の業務通信
にも応用が可能です)
 
●PLCのモデムは消費電力が大きい上に常時Onですし、その上、漏洩電磁波レベル
が高く、環境保全の視点からすると、技術水準は・・・(以下黙秘)。


2002-09-08 10:12:44 無線設備の検査 (JG1RVN 加藤)

コメント:
●もう一つ、アマチュア局は空中線電力が200Wを超える場合、検査を受ける
必要があります。このとき、特にTVに影響を与えないことは必須です。
例えば21MHzの第五高調波は105MHzですが、VHFの第三chに
該当します。検査の際はTVを実際に受像して縞が全く出ないことを確認
されます。また、ご近所3〜10軒(ケースによって異なる)の開設の同意
の署名・捺印がないと検査にも進めません。電波法上のスプリアス規定
を満たしているだけでは免許されません。→ Key-point!

●つまり実際に住宅地で電波を出しても他人に迷惑をかけないこと!
というのが免許の事実上の必要十分条件です。アマチュア無線って
小学生が小さい無線機でCQCQってやつでしょ?と良く言われるのですが、
それは入門クラスのもの。同じ道路を走るからといっても
三輪車とポルシェ911を直接比べてはいけません。

●1アマの試験問題は、こういうのです↓いかがでしょう?
http://www3.famille.ne.jp/~nichimu/siken/ama-1/ama-1.html
ITU-RやRRの規定は試験に出ますが、CISPRは出ません(当然)。
 
●少なくとも200Wを超える無線局を管理維持するには、第一級アマチュア
無線技士(相当)の資格に加え、電波障害に対する適切な対応のできる
技術力が伴わないとダメなのです。無線設備を適切に維持するために、土地代
から含めて数百万円を超える設備投資をする例も少なくありません。
金銭的なもの以外にもご近所との円滑な関係維持など、住宅地で
無線をするのは、それはそれは大変な苦労をするのですよ。
少なくともPLCによってノイズ被害が発生したら諸官庁と連合の上、
だたちに法的対抗手段を実行し、障害源を除去させます。
 
●免許のある無線局の検査の状況は、このようなものですが、「無免許の素人
が使えるPLCなら近所の短波放送にノイズじゃんじゃん入っても構わない」
ということになりますと、電波行政上においても、免許を有する無線局の
検査も、スプリアス基準さえ満たしていれば、TVが乱れようが、電話に
混入しようが、かまわない、あとは武器を持って戦え(って・・・うそですが)
という風な運用になることもありえますが、そんなことが市民社会の実情
にそぐわないのは幼稚園の子供でも判りますね。


2002-09-08 23:11:24 浴室監視システム (天文学会会員)

コメント:
MILMIL笠嶋さんがおっしゃっていた老人ホームでの浴室事故,トイレ事故を
大事にしないための監視システムと言う件ですが,あれからアレコレ考えて
みました。

私の亡くなった祖母も,一時特別養護老人ホームにいたこともあるのです。
お年寄りは確かに足腰は衰えていますが,それでも「人間としての尊厳」は
若い時と変わらず持っています。できるだけ自分のことは自分でやるんだ,と
いう強い意志をもちつづけていると思います。

生意気なようですが,それだけに管理する側の発想で浴室やトイレに監視装置を
つけるのは,あまり好ましいものであるとは思えません。確かに介護する方々の
ご苦労は,体験した方々でないと分からないのだと思います。でも,お年寄りが
求めているのは人間味のある介護であって,機械的なものではないと信じます。

その意味でも,(PLCを含めた)LANなどを用いたシステム導入ではなく,別の
方法でなんとかならいのかと思います。すみません,いいアイデアがないのに,
ナマ言いまして・・・


2002-09-10 22:24:30 AWACS (電子情報通信学会会員)

コメント:
 PLCの漏洩電磁波が行き交う中、
AWACSをとばしたらどうなるのかなあ?

 推進派の皆様の御意見をお伺いしたいですね。

 宮崎に行っている方がいらっしゃるならば、
是非聞いてください。お願いします。


2002-09-11 00:07:02 AWACS? (天文学会会員)

コメント:
電子情報通信学会会員様

恥ずかしながらAWACSとは何なのか知りません。是非,ご教示ください。


2002-09-11 07:27:53 AWACS (電子情報通信学会会員)

コメント:
天文学会会員様

検索エンジンでたくさん出てきます。
http://www.jda.go.jp/jasdf/refs/awacs/awacs.htm
空飛ぶ司令塔といったところですか。


2002-09-11 07:55:48 re:AWACS (JG1RVN 加藤徹)

コメント:
先日、わたくし実機の一つを見学してきました。B707の改造型でしたが、
狭い機内は電子機材で一杯。作戦行動は約7-8時間とのこと。
キッチンもついています。コックピット後部から以降は電子機材
で一杯です。アンテナが上部でグルグル回転しています。拙宅
上空も、当該機が訓練でタッチアンドゴーで時々飛んでます。
空飛ぶ無線電波測定器です。PLCの不要輻射波は作戦に影響するでしょう。


2002-09-11 19:44:16 PLCの実装見送り? (MILMIL笠嶋)

コメント:
まずは皆様の情報に感謝致します。
情報を元に考察した結果、現時点でPLC規制緩和を前提としたシステム構築
は難しいと言わざるを得ません。同軸ケーブルなどの代替も検討しましたが、
ECHONETを用いたON/OFF制御に留めるのが現時点での最善策といったところ
でしょうか。将来的に干渉を防ぐことのできる技術が確立すれば移行も容易
だと思います。


2002-09-11 21:58:35 北海道新聞 (天文学会会員)

コメント:
北海道新聞の科学欄にPLCの記事が掲載されたそうです。共同通信が配信した
ものだと聞いています。


2002-09-12 00:05:21 不透明な改革提案 (JR9MFK/1) Link

コメント:
地方公共団体等からの構造改革特区構想の提案概要↑、「地方公共団体等の
希望により、本概要に記載されていない提案があります」って何だろう? 自
治体から国への提案内容を、概要の形ですら伏せる必要がある構造改革って
いったい…。

思わず、「政府及び関係方面に要望する際には、決してお名前は公表いたし
ません」との断り書きをつけた経団連規制改革アンケート
(http://www.keidanren.or.jp/japanese/news/enquete/gyokaku0205.html)
を思い出しました。零細企業や個人企業ならともかく、自治体や日本を代表
する大企業たる経団連会員は、公明正大青天白日に対応する必要があるのでは。

あ、経団連副会長を出してた大企業の、公明正大青天白日とは正反対の対応
が明るみになったばかりでしたっけ。


2002-09-12 11:20:04 re: 不透明な改革提案 (JL1KRA)

コメント:
MFK>本概要に記載されていない提案があります」って何だろう?

もしこういったのを隠れ蓑にPLC関連を進めようとしていたら、
原子炉のひび割れ隠し並の悪行になります。

ところで、不審船の揚陸撤収通信はHFだったのでしょうか。
最も安価で怪しまれず、空中線すら存在しない、ある日突然
稼動、撤収のできるジャミング装置って何でしょうか?

犯罪者にアイディアを与えてしまうということで、こういうことは
書かないほうがいいのかもしれませんが、航空機テロなど
思い出すと、指摘しない方が無責任と思った次第です。


2002-09-13 00:21:00 HomePNA (天文学会会員)

コメント:
こんな情報が入りました。

>バージョン1.0では帯域が1Mbpsで、最長150mまで伝送可能。2.0では
>10Mbpsまで帯域が拡大され、そして今回、一気に128Mbpsまで、さらに
>オプションの拡張をすることで、240Mbpsまでの通信速度が利用できる。

http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/06/17.html
HomePNAがバージョン3へ 家庭内ネットワークを128Mbpsで構築可能に

宅内系のPLCの宣伝文句と同じ表現が見られます。

PLC:既存の電力線を用いて安価にネットワークが構成できます。
HomePNA:既存の電話線を用いて安価にネットワークが構築できます。

速度は圧倒的にHomePNAが速いけど,漏洩電界はどんなもんなんでしょ?
電話線だから電力線よりはかなり低いと思いますが。


2002-09-13 08:10:50 re:HomePNA (JG1RVN 加藤徹)

コメント:
おはようございます
 
PNA2.0なのですが・・・
http://www38.tok2.com/home/jr3elr/PNA20/pna20.htm
に実測レポートがあります。PNA3.0については不明です・・・
 
宮崎の研究会の話は、ちらっと聞きましたが、PLC推進の皆さんは
必要性を論じるだけで、具体的な漏洩電磁波対策の技術的な話題は
ほとんど目処なしだったもよう。”数は力””儲かれば環境は別”
などという20世紀的手法は古いです。言葉を重ねれば重ねるほど
みんな回りから離れて説得力を失っていく・・・
 
”巧言令色 鮮し(すくなし)かな 仁” ということわざもありますね
 
PLCについては、きちんと科学的な研究努力をして問題解決への
道筋を立てるような方向が正しい開発なのではないでしょうか?


2002-09-13 08:39:50 電子情報通信学会ソサイエティ大会 (jh5esm)

コメント:
に参加してきました.

PLCに関してはチュートリアル講演とパネル討論が実施されたのですが,まず
チュートリアル講演についてのレポートです.

チュートリアル講演(9月11日)
「高速屋内ネットワーク技術とそれをサポートするネットワークアプライアンス
技術」
PLC関連講演は2件

TB-3-1「家庭内情報ネットワーク構築のための伝送路 --無線/有線/光直接伝
送/電力線など,各種伝送路の特徴と技術動向--」
名古屋大学 片山正昭先生

片山先生の講演では各種方式についての概観が述べられました.
PLCに関しては「有線上を伝わる無線伝送」という意義付けをし,総務省研究会の
結論についてもきちんと述べていました.
特に意見するような内容ではありませんでした.
__
BT

TB-3-3 家庭内電力線伝送技術とその応用
三菱電機 水谷(みずがい)良則氏

(#...)はjh5esmの個人的感想

表紙
 ・Home Networking
 ・Printer Sharing
 ・Last one meter solution for Internet access
(#シート右上に「Changes for the better」とのキャッチフレーズあり)

2.特長
・安価なネットワークコスト(新規配線不要)
・少ないネットワーク敷設制約
・安価な装置でmax数十Mbps

3.効果
3.1 市場拡大と創出
 ・既存大規模住宅
 ・各世帯への宅内LAN導入拡大
 ・家電にPLCチップ搭載
 ・自動検針,セキュリティサービスの基盤
3.2 経済効果 約1兆円(MELCO試算)が期待できる
 ・家電需要家サービス 4,600億円
 ・ホームネットワーク 2,300億円
 ・インターネットアクセス/ISP 940億円
 ・地域情報サービス 2,000億円
 (#とらぬ狸の皮算用)
3.3 社会的効果
 ・ユビキタスネットの実現 ---- 労働形態の多様化:オフィスレス化
 ・新たな雇用創出 192万人(2005年度推定値)雇用促進への寄与
 ・地域社会の活性化
 ・情報リテラシーの向上
3.4 e-Japan重点計画への貢献
 ・低コストで早期の高度情報化社会の構築
 (#研究会結論がああなった以上,もうこれは言えないのではないか)

4.伝送路としての電灯線の特性
4.1 屋内電灯線の構成例
4.2 2--30MHzが望ましい理由
4.3 家電ノイズの例 掃除機
4.4 宅内伝送損失の測定例
  (#最大で+20dBとか+30dBというのがあるが,増幅してるの?)
4.5 宅内ノイズの測定例
4.6 宅内インピーダンスの測定例(絶対値)
4.7 アクセス系の線路損失;「よい線路とは言い難い」
4.9 配電線特性測定ツールの紹介
  (#たいした話ではない.同相の測定は考慮されていないように見えた)

5.PLC装置
5.1 各社伝送装置の例
  DS2(Spain) 45Mbps OFDM -50dBm/Hz
  Itran(Israel) 24Mbps SS 不明
  Intellon(USA) 14Mbps OFDM -50dBm/Hz
  Ascom(Switzerland) 4.5Mbps マルチキャリア 不明
  Inari(USA) 2Mbps マルチキャリア 不明
5.3 安定伝送
  MELCO社2Mbpsモデムを海外で試験
  99%以上が実効300kbps以上を達成,最大で約900kbps

6.規制緩和
6.1 国内の規制,総務省研究会の結論
6.3 漏洩抑制の技術
 ・モデムの装置設計
  ・平衡度の高い装置の設計
 ・電力線の特性
  ・平衡度の高い構成/低い構成がある
  ・中性線接地の影響
6.4 ARIBの実験結果(2002.1.25--26)
 ・背景電界強度と漏洩電界強度の差が見られなかった
  (#スペアナのノイズフロアでわからないだけ)
6.5 海外の規制状況,サービス状況

7.8 MELCOモデムの紹介;現状2Mbps,50Mbpsのものも開発中


2002-09-13 08:55:44 電子情報通信学会ソサイエティ大会(その2) (jh5esm)

コメント:
9月12日に行われたパネル討論の概要です.

PA-3 高速電力線通信の実現に向けて  座長:都築伸二(愛媛大)
 PA-3-1「ユーザの立場から見たエネルギーと情報の統合配送(IPID)への期待」森広芳照(京大)
 PA-3-2「海外の電力線搬送通信の事情と、ビジネスの立場から」後藤健(松下)
 PA-3-3「電力線搬送通信設備に関する研究会の総括」冨田誠悦(電中研)

森広先生の講演は,極論すると「現在のような配線は美しくないし,何本もの線が機器に接続されるのはユーザとしては不便」「家の中と外という観点では『中』」という立場でした.

後藤氏講演では,海外事情として韓国で行われているフィールドトライアルが紹介されていましたので,こちらでもその要旨(私のメモ)を紹介します.

韓国のフィールドトライアルはソウル市内で約30軒の家屋(戸建てのモデル
ハウス---赤城のベニヤではなく本物---と集合住宅)を使って行われています.
配電は架空線路で,アクセス系PLC,OFDM,32Mbps(実効7Mbps)を用いていま
す.
アプリケーションとしては,ストリーミングビデオ,IP電話及びインターネッ
トアクセスが用いられています.
「既存無線通信への影響は全く発生していない」との後藤レポートでしたが,
「報告がないというだけでないか」と指摘されると「そうだと思う」との回答でした.

韓国の規制ですが,だいたい日本とよく似ているとのこと.
規制緩和について検討されているが,アマチュアを含め既存無線通信側からの
反対はない,と紹介していました.
また緩和時期を当初2002年6月と予定していたが,2003年3月に延期したそうで
す.
これは既存無線通信への影響をさらに評価したいということ及び日本の規制緩
和の状況をみたい(韓・日で共通の規制となるようにしたい)ということから
だとの説明.

後藤講演は「『地域・期間限定』でよいので,フィールド実験・トライアルを
早急に許可することを当局に要請したい」と結ばれました.

__
BT

パネル討論でのパネリストの発言の一部:
・アクセス系と屋内系では技術的に全く別物で,屋内系にこそPLCの場がある.
 外に電波を出していいとは絶対に言わない.
 (森広)
・アクセス系と家庭内,ビル構内など適用場所はある.
 (適用場所を限定した)部分的な開放はあってよいと思う.
 (後藤)
・新しい技術が既存技術に対して与える影響を議論すべき.
 例)原発では100%放射能漏れがあってはならないが,自動車については経
   済的な利便性が勝るからこそこれだけ普及している.同じような議論
   がPLCにも必要
 (後藤)

というように,モデムメーカーサイドでは未だにPLCを強く推進したがっているようです.


最後に,都築座長が
・どういう形でPLCが実現できるのか(私自身は研究をしたい)
・いろいろな問題を抱えているという点では,逆に日本のメーカーにしてみ
 れば(それを解決することで)チャンスかもしれない
とパネルをまとめました.
#ずいぶんと中途半端ですが,時間の関係上これはやむを得なかった

いずれにせよ,「いけいけどんどん」という結論にはなりませんでした.


2002-09-13 12:15:38無題 (JL1KRA)

ESMさん参加お疲れさまでした。

>経済効果 約1兆円(MELCO試算)が期待できる

”試算”は誤算で”赤字”になるんじゃないだろうか。

>原発では100%放射能漏れがあってはならないが,自動車については経
>   済的な利便性が勝るからこそこれだけ普及している.同じような議論
>   がPLCにも必要

この例はPLCで事故や健康へ影響が出ることを、示唆しているんですか!?
ものすごい詭弁に聞こえますが。
安全な電車でいける場所(光、無線)に、車検も通らないマフラー外した
族仕様の自動車(PLC)走らせ迷惑をかける必要は無いでしょう。
自動車でアナロジーするなら自動車メーカー並にエミッションゼロにて
完成されたし。


2002-09-13 13:45:08 電子情報通信学会ソサイエティ大会 (天文学会会員)

コメント:
JL1KRAさん;
>>原発では100%放射能漏れがあってはならないが,自動車については経
>>   済的な利便性が勝るからこそこれだけ普及している.同じような議論
>>   がPLCにも必要

>この例はPLCで事故や健康へ影響が出ることを、示唆しているんですか!?
>ものすごい詭弁に聞こえますが。

さすがに示唆まではしていないと思いますが、要するに「利便性があるPLCが
多少(?)の妨害を与えたって我慢すべきだ」との主張でしょう。

でも後藤さんのご自宅の前に幹線道路が通っていて、一日中、トラックからなど
の排気ガスを浴びるとなったら「車は便利だから我慢しよう」と思うのでしょう
か?

多分、引越しするのではないでしょうか?


2002-09-13 14:10:58 あきれました。 (石崎 亮史朗)

コメント:
>>原発では100%放射能漏れがあってはならないが,自動車については経
>>   済的な利便性が勝るからこそこれだけ普及している.同じような議論
>>   がPLCにも必要

>この例はPLCで事故や健康へ影響が出ることを、示唆しているんですか!?
>ものすごい詭弁に聞こえますが。
正直言って、表題の通りです。
そりゃ今の道路交通は問題が多いと思いますよ。
でも、少なくとも解決の為の努力は、熱心に取り組まれています。
大体、トヨタやホンダ並みの努力(燃料電池やリサイクルetc)を
したのかい、PLC推進派の皆さん。安全にしても、NPOが取り組んでいますよ。
まあ、○○電力とその取り巻き連中のやることですから、
何を言っても「馬の耳に念仏」でしょうけど。


2002-09-13 17:58:16 韓国の実証実験は? (JG1RVN)

コメント:
韓国の実証実験って、クレームないそうですけど、公開なんでしょうか?
クレームがないのではなくて、秘密裏に実験されていれば
仮に短波ラジオが聞こえなくても、PLCのためだと分からなければ
”泣き寝入り”しているのではないでしょうか?
いずれにせよ、実機のラジオによる障害調査をきちんと行い、評価
すべきですが受信音の実録音データーが提示されないと何とも
コメントできません。
”たぬき寝入り”はいけません。


2002-09-13 18:58:52 Re: 韓国の実証実験は? (電子情報通信学会会員)

コメント:
 仕様書や回路図、実験データ、宅内配線回路、
全て公開されているのかな?

 韓国版ARIB(こんな組織があるのかな?)は
本家ARIBや元祖ARIBと同じように秘密主義なのかな?

 韓国版松下や韓国版三菱は掃除機とのノイズ比較に熱心で
本家松下や元祖三菱と同じように共振理論を
理解していないのかな?

 韓国には、韓国Mr.CISPR大先生はいるのかな?
CISPRをひけらかしているのかな?

 韓国の状況を知りたいですね。


2002-09-14 22:00:29 言うのは勝手ですがね (村上健一郎)

コメント:
>原発では100%放射能漏れがあってはならないが,自動車については経
>済的な利便性が勝るからこそこれだけ普及している.同じような議論
>がPLCにも必要
だそうですね。まあ言うのは勝手ですがね、自動車の公害については
もう裁判所で議論するだけやっているわけです。だからこそ、
尼崎公害訴訟のように高等裁判所で「議論は地方裁判所で出尽くしている」
(大意)ということで初回公判で結審して即地元有利の和解に持ち込む
なんてことだってできるのです。

電力は洩れる分には寛大なんですかね。100%どころか多少洩れても
「環境に影響ない」でしょう。ガスだったらえらいことですが。

我々としては電波の放射がある、電源にノイズが載るという前提では
議論し尽くしているように思いますが、賛成派としては多少見苦しくても
「もう一番」という気持ちで韓国の実験にかけているのでしょう。
まあ韓国で実験する分には「放送に妨害が入っている」といっても
原因がPLCなのかジャミングなのかは分かりませんからね。
船に乗る前に酒を飲めば気持ち悪い原因は不明ですよ。


2002-09-15 01:16:50 あきれました... (BCLさん)

コメント:
>原発では100%放射能漏れがあってはならないが,自動車については経
>済的な利便性が勝るからこそこれだけ普及している.同じような議論
>がPLCにも必要

但し、自動車は過去の反省から、排ガス規制等を段階的に行ってきており
最近では、かなり厳しいディーゼル車規制が始まっている。また、トヨタ
と日産がハイブリッドカーの動力源で、技術提携を結んだ。

としたら、漏洩電波をばら撒くPLCは、自動車産業に習って、短波帯を
利用しているものに対して、妨害を与えない開発研究を進める事が筋では
ないですか!
日本の技術者なら、短波に害を与えない高速回線のPLC開発をもっと
真剣にしてみたらどうだ!

何回も排ガス規制をクリアし、頑張ってきた日本の自動車業界を言い訳の
好材料にするな! 自動車業界に対しての冒涜だ。


2002-09-15 05:55:13 既存の無線機器に妨害を与えない電力線搬送通信 (元・・・)

コメント:
各位殿、お久しぶりです。
そろそろホトボリが冷めて来たようなので(笑)
以前仕事でPLCに関わってましたが、今は無線のみです。Hi

タイトルに書いた「既存の無線機器に妨害を与えない電力線搬送通信」
ですが、早い話既存の機器が「その存在を感じない」或いは「既存の機器
の存在も無視出来る」が何よりも求められる性能でしょう。
しかしながら、現行のチップセットメーカが開発したLSIやシステムでは
既存の技術を小手先で馴らした程度の手法であり到底、いや絶対無理です。
ましてや、株主や出資をしたVCから四半期毎に突き上げを喰らってる
企業程度では、資金やら時間やら制約だらけでまず開発は無理です。
だから規制緩和が必要なんでしょうけどね…

流行のADSLにしてもWireless-LANにしても、その主要LSIは極限られた
メーカしか作って無いのをご存じか?国内LSIメーカは軒並みこの分野で
は全滅ですよ。後追いで作ってるけど商売にはならないでしょう…。
Bluetoothはそろそろ明暗を分けてきてるし、結局分野ごと「勝ち組」に
残らないと利益が出ないご時世ですからPLC関連のLSIメーカも
躍起になってるのは頷けますけどねぇ。

まあ、某国のベンチャーが、もう少しで実証実験が出来る所まで漕ぎ着けて
るのでもうちょいとPLCを見守りますよ。

それにしても先月の”結論”はお笑い種ですな…総務省殿、NHK殿
二度とあのようなネタは披露しないで下さいませ(苦笑)


2002-09-15 07:51:36 Re:既存の無線機器に妨害を与えない (民間人)

コメント:
>それにしても先月の”結論”はお笑い種ですな…総務省殿、NHK殿
>二度とあのようなネタは披露しないで下さいませ(苦笑)

推進側からするとどの部分がお笑い種なんでしょうか。
(頭悪いんで)具体的に教えてください。


2002-09-16 12:32:25 いまだに掃除機の話しですか (7M3LGB)

コメント:
武藤先生,報告ありがとうございます.

>4.3 家電ノイズの例 掃除機
まだこんな事を言っているとは,驚きです.仮に,掃除機のノイズが何m先まで
及ぶか,の話しをおいておいたとしても.
例えば,騒音評価などを調べてみれば,瞬間最大値のみならず,長時間での平均
値も評価対象になっています.多数が同時に連続稼働するPLCモデムと,掃除機
を同列に論じるなど,ナンセンスであることは自明なのに.


2002-09-16 15:03:10 既存の無線機器に妨害を与えない技術 (天文学会会員)

コメント:
11日の宮崎の学会時に,冒頭タイトルについて見通しがあるのかどうかについて
M電機のM氏に質問しました。

質問への答えはありませんでした。座長も(答えになっていないので)首を
ひねって(これでいいの?という顔で)こちらを見ていましたが,再質問して
も答えはないということが想像できましたので,沈黙していました。

この場にはM電工のG氏もいたので,12日のミニシンポの際には,それを踏まえた
発表をすればいいのに,一切,なし。これでは全く議論になりません。

PLCを導入すればこんなに便利だ!必要だ,必要だ!しか言わないのは,技術大国
を支える超有名企業のセリフではありませんよ。

8月末に韓国は釜山で開催されたアジア太平洋地域の電気通信連合体会議に出て
いたのですが,そこで某赤道地方の国が「衛星通信を導入できれば,コストを
かけずに通信サービスが可能になる。既存無線業務に有害干渉を与えないために,
新周波数割当を前提として,ITUで研究を進めるべき」と言っていました。これに
対し他の多くの国は,「だからこれまで10年も研究をしてきた。その結果,既存
無線業務を保護することができないことが明らかになったのだから,あなたの
意見は支持できない。既存業務を保護できる技術の研究を独力で進め,見通しが
持ててから再提案せよ。」と蹴られたのです。

PLC推進派の頭の構造は,これと全く同じ。技術レベルは??

いずれにせよ,漏洩電界強度をどのような条件下でも50-60dB下げることが可能な
技術開発が終わらなければPLCの実用化に向けた規制緩和はありえないと確信し
ました。残念ながら国内にはそのような技術は存在しない。と,いうことはPLCの
実用化は日本では当分(10年?)先になるということでしょう。

PLC推進派の皆様,何度も申し上げます。反対派は,すべてのPLCにノーと言ってい
るのではありません。既存の無線業務に有害干渉を与えないPLCは大歓迎です。
早くそれを実現する技術を開発してください。


2002-09-17 12:20:48 個人広告? (JH6VLF/松山雅典)

コメント:
本日の日刊工業新聞15面に
武蔵工業大学、工学部、電気通信工学科
教授 徳田 正満
の個人名でPLCの意見広告?が掲載されています。
御一読下さい。


2002-09-17 13:37:45 re:個人広告? (JG1RVN 加藤徹)

コメント:
松山さん情報ありがとうございました。御礼申し上げます。
拝見した感想は・・・皆さんの楽しみを奪ってはいけないので
とりあえず黙秘としておきます。


2002-09-18 20:42:33 re:個人広告? (電子情報通信学会会員)

コメント:
 450kHz以下は今までCISPRによる規制が
なされていなかったため、電力線内のノイズが極めて多い。
2−30MHzにおいてはCISPRにおいて規定されており、
ノイズレベルが小さい。(だ、そうだ)
 研究会での2WGの主査を務めたんだって(自慢そう)に
書いてあります。

 人の迷惑全く考えずにCISPRゴリオシして、敗北した
ことは全く書いてありません。
仕様書すら公開せずに「研究会」だって。
電力線が共振するという話題が何もでずに実環境WGだって。
恥ずかしくないのかな?
何も説明せずに「ヒヤリング」だって。

 ただ、図面は加入者宅までは、電話線、宅内はPLCになっています。
電力会社は自分たちの配電機器類に影響を及ぼすのを
危惧しているという、とんでもない直接高周波流入によるEMCに
ついては何も触れていません。電力会社以外の機器類の
EMCはどうなのかな?

 CISPR強硬派を信じてついていった、(若干トロイ)
推進派ホンマモン民間企業では、相当キツイヤリトリが
行われているのに、私立大学教授様は優雅で気楽なものですね。
人の痛みが理解できないから、迷惑なものゴリオシする神経が
育成されるのですね。未だに新聞広告でPLC賛歌を奏でる...

 小学校に行って、「人の迷惑を考える」授業でも受けたら?


2002-09-19 13:23:51 Re: 日刊工業新聞 (JL4CVB 鹿山)

コメント:
うーん、前半部は EMC問題のことしか書かれていませんね。
徳田氏は まだこれをEMCの話と捉えているのか...

EMC問題は「本来不必要な高周波が」機器内で発生し漏洩してしまうことによって
機器への悪影響や通信への妨害が発生する状況を想定しているわけで、
原理的には妨害電波を出さないこと、機器本来の性能を落とすことなく
漏洩のシャットアウトが可能であることが前提と思っているのですが。

その点、PLCシステムは動作に必要な高周波が広帯域かつ
長時間にわたって漏洩することが原理的に明らかですから、
EMC問題として扱うべきではありません。

ただ、徳田氏の責められるべきはEMCへの偏重と
通信およびITU-Rに対する軽視・無知であり、
氏の人格に言及する口調は冷静な議論を阻害します。

電子情報通信学会会員さんはその点を履き違えないよう
今一度冷静な議論をお願いいたします。


2002-09-19 21:52:17 気になります (とおりすがりの信学会学生員)

コメント:
電子情報通信学会会員さんの投稿を見て非常に気になるのですが、
個人や企業を中傷するような書き込みはやめた方がいいのでは無いでしょうか。

この掲示板が全くのクローズな状態ならばまだしも、JARLのページからたどって
来ることが出来る掲示板でこの様な見苦しい発言が繰り返されるのは、いかがな
物かと思います。アマチュア無線家、同じ学会の会員として恥ずかしい限りです。


2002-09-19 22:26:06 ITU-R軽視? (天文学会会員)

コメント:
鹿山さんの書き込みで触れていた,「ITU-R軽視」に関してですが,
武藤さんの報告に

>片山先生の講演では各種方式についての概観が述べられました.
>PLCに関しては「有線上を伝わる無線伝送」という意義付けをし,総務省研究会の
>結論についてもきちんと述べていました.

というものがあります。片山先生の講演の際,この見方に対する反対意見は特に
ありませんでした。すると,「無線伝送」による妨害を取り扱うこととなります
から,許容値としてはCISPRに基づくのではなく,当然,ITU-Rの各規定に基づ
いて検討されるべきものであることが分かります。

CISPR22の許容値はITU-Rの関連勧告にある許容値に較べかなり甘い(総務省の
担当官や他の部局の方々がこうおっしゃっておられました)ので,現状のPLC
技術では満たせないことが分かっている。

だから敢えてCISPR22を前面に出しているのであろうと推測されます。
でもこの戦略でも,国際的に通用しないことは明白です。

やはり相当頑張って技術開発をしていただき,現状の漏洩電界レベルに較べ
少なくとも50-60dB下げることができることを目標とすべきです。


2002-09-19 23:51:32 CISPR妄動主義 (JL1KRA)

コメント:
遅まきながら日刊工業拝見し
私は見苦しい発言はむしろ誌上にあったと思いますが。

大企業や将軍様でも間違いを認める時代です。研究会で
あきらかに今回、今後とも基準として採用されない(されるべきでない)
CISPRを引き合いに、積極的放射をEMCにすりかえる発言が
繰り返されるのは如何なものでしょうか。


2002-09-20 01:50:48 Re:ITU-R軽視? (JR9MFK/1)

コメント:
電波天文屋さんがITU-R軽視だ、少なくとも50-60dB下げろ、というのは
わかります。電波天文の保護基準はITU-R勧告になっていますから、それ
と実験結果を比べて、まだ50-60dB下げないと基準を満足しない、という
ことですね。

しかし、これと同様の物言いをアマチュアができるか、というとかなり怪
しいです。一応、周波数共用基準に関するITU-R勧告M.1044-1というのが
ありますが、具体的な数値基準は含まれておらず、固定業務保護のための
S/Iの勧告F.240(-6)が利用できるであろう(may be used)と書いてある
だけですから、具体的にこれだけ下げないと、という話をするにはちと弱
い。

短波放送については、具体的数値基準を定めた勧告がないということで、
日本から電力線搬送通信設備に関する研究会での実験結果報告を含む提案
をし、勧告化に向けた枠組みはできたようですが、アマチュアはどうする
んだろ。

ITU-R勧告による電波天文の基準(既存)や短波放送の基準(今後策定見
込み)は、それらに分配された周波数帯において効力を有するものであり、
アマチュアバンドには適用されないと解します。


2002-09-20 01:51:18 リンク修正依頼 (通りすがりの電気屋)

コメント:
このページの上の方に、JARL関西地方本部の掲示板への
リンクがありますが、PLCの掲示板がバンド防衛の掲示板に
変更されたため、現在はリンク切れになっています。


2002-09-20 06:55:48 ITU-RとCISPR (とおりすがりの信学会学生員)

コメント:
PLCとCISPRについての話ですが、

天文学会会員さん> だから敢えてCISPR22を前面に出しているのであろうと推測されます。

という推測はあまり的確ではないと思います。

JR9MFK/1さん> ありますが、具体的な数値基準は含まれておらず、固定業務保護のための
JR9MFK/1さん> S/Iの勧告F.240(-6)が利用できるであろう(may be used)と書いてある
JR9MFK/1さん> だけですから、具体的にこれだけ下げないと、という話をするにはちと弱
JR9MFK/1さん> い。

こちらにあるとおり、JR9MFK/1さんの指摘が的確で、ITU-R勧告に具体的な数値基準が
無い中で「ITU-Rが・・・」と主張することに具体性が無いために、数値目標としては
情報通信機器からの放射について具体的数値で規制しているCISPR22を基準にしては
と言う話になったのだと思います。
アマチュアについても、より適切で具体的な規制値はどれくらいだと言うことを
定量的に指摘しない限り、CISPRの問題には対抗することが出来ないと思います。
感情的な議論ではなく、技術的・定量的な議論を期待したいのです。


2002-09-20 13:06:13 Re: ITU-RとCISPR (JH5ESM)

コメント:
とおりすがりの信学会学生員さん,はじめまして

> アマチュアについても、より適切で具体的な規制値はどれくらいだと言うことを
> 定量的に指摘しない限り、CISPRの問題には対抗することが出来ないと思います。
> 感情的な議論ではなく、技術的・定量的な議論を期待したいのです。

JARLの赤城合同実験報告書はご覧になりましたか?
http://www.jarl.or.jp/Japanese/2_Joho/2-7_plc/kenkyukai.htm

要点をかいつまんで説明しますと
・PLCシステムからのアマチュアバンド内漏洩電界強度推定値は,電線から3m地点で8.9dBμV/m
(アマチュアバンド内に30dBのノッチがかかっている状態での値)

・実交信データから推定した電離層反射波によるDXとの交信は-40から0dBμV/mの電界強度
・7MHz100Wで送信した場合の約100km地点での地表波電界強度は-3dBμV/m
・7MHz100Wで送信した場合の約100km地点での電離層反射波電界強度は,SSNや時刻によっても左右されるが,
 一番良好なときで17dBμV/mでこの状態は1時間も持続しない
・これらの受信電界強度はITU-R勧告の計算式により算出

・したがって,現状のHF PLCではモデムに30dBのノッチが入っていてもアマチュア局の運用に有害な混信を与える

と結論しています.

ではどこまで漏洩レベルを下げればよいかという議論になりますが,アマチュア業務には短波放送のように
放送計画上の最低電界強度の勧告値もなければ,航空移動業務のように無線機感度が電波法令で規定されて
いるわけでもありません.

そこで,現状の無線機の感度特性やITU-R勧告にある人工雑音の電界強度を考慮し「ITU-R勧告に定めた
『静穏な田園地帯の人工雑音電界強度』以下でなければならない」とJARLは結論しています.
ここで具体的な数値が入っていないのは,人工雑音電界強度の計算式が周波数と受信通過帯域幅の関数に
なっているためです.
SSB通信の3kHzで考えますと,-15dBμV/m@3MHzから-23dBμV/m@30MHzになります.

これらの値は総務省研究会のヒアリングにおいて説明されたもので,すでに技術的・定量的な議論を展開
していると私は考えますが,まだ不足でしょうか?


2002-09-20 13:28:27 ITU-RとCISPR (天文学会会員)

コメント:
具体的基準がないからCISPRで、という主張にはちょっと賛同できません。
と言いますのも、総務省の研究会やWGでそのような議論がされたことは
一切なく、最初から「CIPR22の基準を満たせばそれでいい」ということを
主査さんたちがおっしゃっていたからです。

事実ITU-Rの勧告が存在している電波天文の保護基準値を座長、主査が参照
することは、私が知る限り、一度もなく、それどころかヒアリングでは
「これを満たすのは現実的ではない」といった趣旨の発言もありました。

その一方で総務省は「無線業務に障害(有害干渉)を与えないことが規制緩和
の大前提」としているし、総務省の無線業務担当各課も「CISPRの基準では
無線業務を保護することはできない」としているからです。

まず周波数共用基準についてのコンセンサスができていて、それを満たすか
どうかという検討を行ったのではないということを指摘しておきます。

6月か7月に同じような議論がこの掲示板であったと記憶しています。


2002-09-20 16:01:09 具体的数値 (天文学会会員)

コメント:
定量的な議論を行うことは有意義ですので、電波天文の有害干渉閾値を
示します。これは勧告ITU-R RA.769に記述されているものです。
勧告には2つの表(連続波観測とスペクトル線観測)がありますが、
HF帯では連続波のみが対象です。これらの値は、電波天文アンテナが
受信する干渉電力(電界)です。与干渉側はどこにいても構いません。
この値を満たしていただければ。

バンド(MHz) 有害干渉閾値(dBW) -> 換算閾値(dBμV/m)
13.36 - 13.41  -185     -48.2
25.55 - 25.67 -188 -52.4

なお、25.55-25.67MHzは受動業務にのみ周波数が割り当てられています。


2002-09-21 00:32:01 Re:ITU-RとCISPR (JR9MFK/1)

コメント:
JH5ESMさん:
>これらの値は総務省研究会のヒアリングにおいて説明されたもので,
>すでに技術的・定量的な議論を展開していると私は考えますが,ま
>だ不足でしょうか?

JARL電磁環境委員会や電力線搬送通信設備に関する研究会でそのよう
な議論を展開している(ただし、後者の場では一方的に主張しただけ
でありほとんどすれ違い状態)のは承知しているけれど、ITU-Rの場
ではどうなんだろう? という疑問表明です。ちょうど、9月23日まで
アマチュアと陸上移動業務を所掌するWP8Aがジュネーブで開催されて
いますし。

なお、有害な混信レベルというのは、希望波・妨害波の型式により
変化します。電力線搬送通信設備に関する研究会の実験で、NHKが
ニ方式のモデムで聴感試験をやっていたのも、その一端をつかもう
としたのでしょう(AFでmixしていたのでちょっと意味が違うけど)。

また、求められる品質によっても大きく変わります。たとえば、固定
業務に関するITU-R勧告F.240-6では希望波−妨害波のマトリクスの
形でS/Iが示されていますが、妨害波:A1A(モールス電信)、希望
波:J3E(SSB電話)の場合、品質が「ギリギリ使える(just usable)」
で1dB、「商用の限界(marginally commercial)」で17dB、「高品
質の商用(good commercial)」で44dBとされています。

ま、amateurはcommercial並みの基準は求めないんでしょうが、
だからといって「ギリギリ使える」でいいのか、数値基準を定める
際には議論が必要でしょう。


2002-09-21 06:20:29 RR, ITU-R, CISPR (匿名希望BCL)

コメント:
確かに電波法規でも、杉浦座長かどなたかがおっしゃたように、不要輻射の規制値は-60dBなどというものもあって(基本波が強ければ)非常に甘いです。昔、外国のアマチュア局に受信証を送ったら、実は私が受信したのは高調波だったことが分かり、相手も大そう驚かれた経験があります。しかし、これとは別に国際電気通信条約や各国の電波法規で、有害な混信を与えてはいけないことと、与えてしまった場合は解決するまで送信を禁ずることなどが規定されております。従って、自分はスプリアス規制を満足しているからバンバン電波を出してよいなどということは絶対にありません。これと同じことがCISPRにも言えるはずなので、私には総務省研究会でCISPRの専門家と思われる主査やその他の委員が、CISPRさえ守れば後はどうなっても良いと言うような発言を繰り返されていたことが、まったく信じられないのであります。さすがに、ヒアリングの最後の方で、電波天文だったか無線通信の先生だったかの時に、実際に無線業務が保護できなければCISPR守ってても駄目なんじゃないかと指摘されて、主査もそれは認められていたような気がするのですが。そういう意味じゃ、CISPRにしても何にしても、不要輻射を出す側への規制値は、これさえ守れば免責になるというような絶対的なものでは有り得ません。だから、CISPRを全ての判断基準の中心に置くと言うのは、そもそも完全に間違っているんです。あれは、製品を大量生産して出荷する側が、出荷検査をするための基準であって、それ以上のものではないからです。製造業者にはある程度の免責を与えるのかもしれませんが、使用者に有害混信を与えた場合の免責は一切与えるものではありません。国際条約で保護されている無線業務との地理関係がどういう状況で使われるか全く限定できない短波PLCを、出荷側の論理でバンバン売ったら、買った人がどうなるかは、明らかだと思いますが。


2002-09-21 07:40:10 屋外に絶対電波を出さない家 (匿名希望BCL)

コメント:
先日の電子情報通信学会のパネルにて、
森広芳照 京都大学大学院教授曰く:
「アクセス系と屋内系では技術的に全く別物で,屋内系にこそPLCの場がある.
 外に電波を出していいとは絶対に言わない.」

ほっほう、全く別物ですか。しかし、我々はシールドルームに住んでるわけじゃありませんよ。

京大の大学院の面接試験で、是非出題していただきたい問題。
「屋内系の短波PLCから屋外に電波を絶対に出さないようにするにはどうすればよいか、具体的方法を述べよ」

受験生「壁、天井には金網を埋め込み接地します。屋外に通じる電線には全てフィルタを入れます。」
教授「窓はどうするのかね?」
受験生「電波を通さない窓ガラスを使います。」
教授「それはどういうものかね?」
受験生「金属の薄い膜や細い網を貼り付けます。」
教授「なるほど。ではその窓を開けたらどうなるのかね?」
受験生「…」
教授「では、そういう完璧な家が出来たとして、生活上何か困ったことはないかね?」
受験生「ラジオが聴こえないような気がします。あっ、携帯もヤバイかも。」


2002-09-21 07:55:54無題 (元信学会)



2002-09-21 08:06:14無題 (元信学会員)

一件前投稿に失敗しました。

PLCの規制緩和はひとまず回避されたようでほっとしました。
次はUWBでしょうか。
米ではFCCに政治的圧力をかけて強引に推し進めてきた模様です。
IT推進も結構ですが、なりふり構わぬ要求には怒りを通り越して
呆れるばかりです。


2002-09-21 11:57:47 ネタと言えば (匿名希望BCL)

コメント:
元…殿、お久しゅうござる。いくらなんでもNHKや総務省がネタを披露したというのは失礼であろう。ネタというなら、ご存知アライブ殿の、
「某工業新聞の報道に当会が電力線搬送について調査検討会を設け取組んでおり、総務省も全面的に支援するといった主旨の記事が出ました。…その後、この記事を契機に、次々と各方面から問合せが相次ぎ、また会員からも強い調査検討要望がございましたので、総務省のご意見も伺った上で、当会はこの分野の技術的な可能性を含め検討を行うため「電力線搬送通信設備開発部会」を設置し、検討を開始した次第であります。」
つまり今回の短波PLC騒動はそもそもARIBの立てたネタスレだったわけです。さらに、
「多くの方々のご指摘のとおり、後者については特に既存の通信との共存が可能かが当初からの大課題であります。本開発部会に参加している委員は、もとより皆様と同様の危機認識があります。ただ、はじめから可能性を全面的に否定していないということであります。」
元・・・殿のおっしゃる通り、小手先じゃそんなことできっこないことは、誰の目にも明らかだったのですから、これをネタふりと言わずして、何をネタというのでしょうか?
ネタスレだったにも関わらず、総務省は立場上無視するわけにも行かず、まじレスしたっていうところでしょう。
ARIBさんのネタだった某工業新聞の記事の経緯が暴露される日も近いかも。


2002-09-21 20:41:55 PLCAもHomePlugもきもいね (匿名希望BCL)

コメント:
彼等はついにPart15.5で明確に否定されている権利を主張しはじめたようですね。
自分たちの商売のために、公共の利益とか振り回すなよ。結局言ってることは、
「そこのけそこのけPLC様が通る。」
「オレ様がこれからゴミ捨て場として使うんだから、他の奴に畑を作らせるな。」
「オレ様のゴミが畑に散らかっても文句言わないようにしてくれ。」
あー、瀬戸内の豊島を思い出したよ。
松下もあんまりHomePlug奉ってると、企業イメージ悪くなるねぇ。
学会でも、原発がどうの自動車がどうのっていってたみたいだけど、
PLCは経済的で公共の福祉にかなうって言ったのかな。
経済的っていうのと経済効果があるっていうのは、ほぼ矛盾するんだけど、
日本の会社、大丈夫ですかぁ?


2002-09-21 20:53:55 とおりすがりの信学会学生員様へ (電子情報通信学会会員)

コメント:
>アマチュアについても、より適切で具体的な規制値はどれくらいだと言うことを
>定量的に指摘しない限り、CISPRの問題には対抗することが出来ないと思います。
>感情的な議論ではなく、技術的・定量的な議論を期待したいのです。

自分でやったら?


2002-09-21 20:55:11 PLCAのWeb (匿名希望BCL) Link

コメント:


2002-09-21 21:15:24 推進派会社 (電子情報通信学会会員)

コメント:
>松下もあんまりHomePlug奉ってると、企業イメージ悪くなるねぇ。
>学会でも、原発がどうの自動車がどうのっていってたみたいだけど、

その通りですね。

さらには、内部から色々情報が出ていますよ。
一つ一つは大したことないが、内部に
(推進派から見ると)裏切りものはいますよ。

反対派から見ると味方ですが......hi
私にも松下内部に情報源はあります。hi


2002-09-22 14:53:57 進展がない? (BCLer)

コメント:
あのう、日本の家屋って、木造の占める割合が多いと思います。SHF帯では、屋外への減衰はかなり期待できると思うのですが、HF帯は筒抜けですよね。そすると、屋内限定としても、PLCの漏洩は、あんまり変わらないのではないでしょうか?
それと、推進派は、良いことばかり発表して、問題点の解決が見えてきません。
8月上旬に、「周波数帯の拡大は困難」との発表があったのだから、規制緩和には、
当然今までと同じやり方では無理で、よりいっそうの改善が必要なのに、改善行動が見えて来ないのはおかしいと思います。その後の会合の発表でも、正直、真剣さが見えて着ません(本当に予測の経済効果1兆円なの?)。
PLCの技術屋さん、進めるならポリシーを持って頑張って下さい。


2002-09-22 15:01:48 誤字 (BCLer)

コメント:
誤字がありました。

誤:着ません。⇒正:来ません。

すみませんでした。


2002-09-22 21:08:56 関電も既設マンションでのPLC不要を認めていた (匿名希望BCL) Link

コメント:
eoメガファイバー マンション管理者向けFAQ(上記Web)より抜粋
Q. 既設マンションに導入する場合、大規模な工事が必要ですか?
A. 電話線、TV共聴配線など、マンションに既存の設備を利用いたしますので、屋内配線等の大規模な工事の必要はございません。

#総務省のヒアリングではPLCがなきゃ工事が大変だと騒いでいたが。さらに、

Q. イーサネット方式とは何ですか?
A. 一般的なLANで使用しており、棟内でのネットワークを専用のケーブルで構築する方式で、コスト・機能・将来性に優れています。

Q. コロンブスLAN方式とは何ですか?
A. 既存のテレビ用同軸ケーブルを活用して構築するシステムです。棟内の速度も10Mbpsが可能です。

#やっぱ高周波用の同軸やツイストペア使うほうが真っ当でしょう。

まっ、電力会社には何枚も舌があるっつーことで。


2002-09-22 21:39:53 コロンブスLAN (匿名希望BCL) Link

コメント:
貧乏な公立の小中学校でも、視聴覚教育とかで教室にテレビの同軸くらいは来て
いるそうですね。昔ご近所でした世田谷の小学校でも、関電工のコロンブスLAN
で教室からインターネットできるそうです。こちらは、関電とついていても、
もとは関東電気工事で、あの関西電力とは無関係です。このシステム、学校、
病院からの引き合いが多いそうです。
既設配線の高速ネット適応性は、同軸>>電話線>>>>電灯線でしょう。
昔、規制緩和を前提に学校に短波PLCシステムを売り込もうとしたバカな商社が
あったようですが、教室に来てるのは電灯線だけじゃないっつーことで、もう
ちょっと頭使いましょう。


2002-09-23 00:33:33 とおりすがりの信学会学生員様へ (天文学会会員)

コメント:
定量的基準についてのコメントが流れていますが,他国の例を示しましょう。

ヨーロッパにおける電気通信共同体(CEPT)ではPLCを始めとする有線通信システム
から無線業務を保護するための現実的な放射制限値を検討しています。アマチュア
を始めとして「定量的な検討」を行っており,中間報告に当たる今年6月時点の案
では,

- The proposal N°1 limit (see table 1 below) constitutes a regulatory compromise putting great constraints on radio services and users; however, it is predicted that there will still be numerous cases of interference to be resolved. The radio community is not able to go beyond this maximum tolerable radiation limit;
- This limit shall be applied as a general environmental parameter in cases where no interference is observed or expected. Regulators should be encouraged to monitor the observance of these limits to the benefit of the preservation of radio spectrum;
- For the treatment of individual cases of interference, the general principle shall be that the radiation from the cable system should be reduced until the case is resolved, regardless of compliance with any limit;
- The proposal n°2 limit (see table 2 below; this limit is approximately 20 dB below the proposal n°1 limit quoted above) may be regarded as sufficient to protect radio services in the majority of cases

とあります。ここでproposal n°1 limitとはドイツのNB30,n°2は
英国のMPT1570を指します。いずれもCISPR22に較べると遥かに厳しい基準です。

日本におけるPLCのための規制緩和見送りを受け,ドイツはNB30の適用を停止した
そうです。つまり「こんな甘いものではダメだ」と判断したとのこと。

検討は続いていますが,ヨーロッパは英国のMPT1570を軸に合意が作られると
思われます(これはあくまでも私見ですが。)

いずれにせよ,PLC推進企業は国際的なマーケットで商売をするためには欧州の
基準をクリアしないと大きな市場を失うことになるでしょう。そのためにも干渉を
大幅に軽減するための技術開発をしないと土俵にすら上がることはできないと
思われます。CISPR22を満たしたからと言ってもモノは売れません。


2002-09-23 07:13:37 いやはや・・・ (元・・・)

コメント:
:天文学会会員様へ

え〜と、CEPTでADSLやCATVとPLCを含めて確かに有線通信
システムの無線業務に対する防護目的で磁界・電界における「定量的」な
放射基準値を検討してます。最終的にはETSI主幹で欧州各国基準値が
定まるでしょうけど、大英帝国のMPT1570では決まらないでしょう(私見ですが)

それから既存の無線通信(傍受を含む)に妨害を与えない電力線通信技術
ですが、国内の企業がその技術を持っていたとしても今の時期はさすがに
黙って温存するでしょうねぇ。(ホトボリが冷めるまで)


:匿名希望BCL様へ

”関電も既設マンションでのPLC不要を認めていた”
これはおかしいでしょ?いくら総務省のヒアリングで意見を述べたからと
言って規制も撤廃されてないのにそんな不見識な事をWebに書くとは思えま
せんがねぇ・・・それで二枚舌扱いするのはいかがなものかと・・・

関電工のネットワークねぇ、これって改修工事とか機器の設置・保守で
結構コストが掛かると思いますけど・・・どうでしょ?
それから学校の教室には電灯線、視聴覚テレビ用の同軸ケーブル以外に
放送のスピーカケーブル、火災報知器のケーブルも有りますねぇ
それに構内ならなにも有線じゃなくてWiFiでも良いわけだしさ
仰せの通り、頭使わなきゃね!

:BCLer様へ
ご心配頂かなくとも現行で販売されている(米国内)PLC機器は格段に進化
してますし新しい技術開発も行われてますよ。ああ、それからPLCと聞いた
だけで過激な拒絶反応を起こす方も大勢いらっしゃいますから、各企業も
色々と気を遣ってる訳ですよ。

:信学会学生員様へ
UWBは貴殿やアマチュア無線各局が懸念をするような妨害や混信と
言った低次元の問題はまず起きませんのでご安心を・・・大体において
通常の受信機や電子機器では、その存在すら判別出来ませんから(笑)
おっと・・・スペアナで見たって無駄ですよ〜


2002-09-23 13:45:41 Re:いやはや・・・ (天文学会会員)

コメント:
元・・・様;
>最終的にはETSI主幹で欧州各国基準値が 定まるでしょうけど、
>大英帝国のMPT1570では決まらないでしょう(私見ですが)

おや?で,その根拠はありますか?

それから私は「MPT1570を軸に」と述べたのであって,MPT1570で決まるとは
述べておりません。どうか文章は正確に読んでくださいね。

ところで,
>それから既存の無線通信(傍受を含む)に妨害を与えない電力線通信技術
>ですが、国内の企業がその技術を持っていたとしても今の時期はさすがに
>黙って温存するでしょうねぇ。(ホトボリが冷めるまで)

んーーなるほどね。持っていなくても持っているのではないかと思わせておく
という作戦ですか!確かに時間稼ぎをするためには,そういうポーズを取る
のは必要ですね。
PLC用のチップは外国製のものばかりですから,国内企業にはそのような技術
を開発するチャンスもない,というのがより正しいのではないでしょうか?

違いますか?

あと,UWBの件ですが,私達が「通常」使用する装置を使えば簡単にその放射を
見出すことができます。どういう装置かって?それはどうかご自分でお調べください。


2002-09-24 18:41:33 社会科の復習 (天文学会会員)

コメント:
参考となる無線通信規則(国際条約に相当。日本国憲法第98条第2項により政府
及び公務員は国際条約を遵守することが求められる)を以下に示します。

15.12 § 8 Administrations shall take all practicable and
necessary steps to ensure that the operation of electrical
apparatus or installations of any kind, including power and
telecommunication distribution networks, but excluding equipment
used for industrial, scientific and medical applications, does not
cause harmful interference to a radiocommunication service and,
in particular, to a radionavigation or any other safety service
operating in accordance with the provisions of these Regulations(1).

(1) 15.12.1 and 15.13.1 In this matter, administrations should
be guided by the latest relevant ITU-R Recommendations.

この第15.12項を見れば明らかに「電力ネットワークが無線業務に有害干渉を
与えてはならない」そして第15.12.1項にあるように最新の関連ITU-R勧告を
参照することが求められることが分かりますね。

これらの規定を守らないことは憲法違反となります。憲法に違反する法律は
効力を持たないことを私達社会科で勉強しましたよね。


2002-09-24 23:06:00 Re:社会科の復習 (JR9MFK/1)

コメント:
あ、無線通信規則は日本国憲法上の条約ではないです。憲法第73条第3号但書に
定める国会承認を経ていませんから。もちろん、無線通信規則及びそれを一部改
正する会議の最終文書には日本政府代表が署名しており、ないがしろにはできま
せんがね。

ITU-R勧告RA.769-1が第15.12.1号にいう "relevant ITU-R Recommendations"
に該当することは疑いありませんが、勧告M.1044-1が該当するかどうかは怪しい。
勧告P.372-7が該当するとは解しがたい。


2002-09-25 23:15:19 理由は? (天文学会会員)

コメント:
JR9MFK/1さん;
>勧告M.1044-1が該当するかどうかは怪しい。
>勧告P.372-7が該当するとは解しがたい。

せっかくですから根拠をお示しください。勧告の番号だけ書いても何のことか
分からない人も多いでしょうから。


2002-09-26 00:07:40 Re:理由は? (JR9MFK/1) Link

コメント:
天文学会会員さん:
>せっかくですから根拠をお示しください。

無線通信規則第15.12.1号そのまんまですが、"In this matter," すなわち、
"power and telecommunication distribution networks" はじめ第15.12号
に示されるものからの干渉が "harmful" (有害)であるか判断すべき"administrations"
(主管庁)を "be guided" する勧告が "relevant ITU-R Recommendations" に
あたると解します。具体的には、

・勧告RA.769-1は有害なレベルを明確に規定している。

・勧告M.1044-1は有害なレベルを直接規定しておらず、他の勧告(F.240)が
「使えるかもしれない(may be used)」と書いているだけ。しかも、F.240-6を
参照しても、希望波の受信レベルも必要な品質も妨害波の型式もわからなくては
有害なレベルをいくらにすべきか判断がつかない。すなわち、
  "administrations" を "be guided" するにはかなり足りない。

・勧告P.372-7は、雑音というもののレベルを規定しているだけで、それが有害か
 どうかについて何ら規定していない。

ということです。

なお、各勧告がどういうものであるかは冒頭のURLから参照ください。タイトルだ
けなら無料で参照できます。


2002-09-26 00:25:52 ITU-R勧告の入手法 (JR9MFK/1)

コメント:
>タイトルだけなら無料で参照できます。

内容は有料(クレジット精算可)ですが、勧告3件まではサンプルとして
無料ダウンロードできます。 "Electronic Bookshop" に進むと無料ダ
ウンロードを選択するメニューがあります。


2002-09-26 02:14:39 Re:Re:理由は? (天文学会会員)

コメント:
JR9MFK/1さん,ありがとうございました。勧告の入手先まで教えていただき
まして。

>・勧告M.1044-1は有害なレベルを直接規定しておらず、他の勧告(F.240)が
>「使えるかもしれない(may be used)」と書いているだけ。しかも、F.240-6を
>参照しても、希望波の受信レベルも必要な品質も妨害波の型式もわからなくては
>有害なレベルをいくらにすべきか判断がつかない。すなわち、
>  "administrations" を "be guided" するにはかなり足りない。
>
>・勧告P.372-7は、雑音というもののレベルを規定しているだけで、それが有害
>かどうかについて何ら規定していない。

勧告ITU-R M.1044は,アマチュア及びアマチュア衛星業務を保護するための
保護比(必要信号と不要信号の比)の規定です。レベルの規定ではないことは
そうですが,RRにも保護比は定義されており,それをみれば規定した保護比を
満たすことで当該業務が本来の目的を達成できることになります。

それから"may be used"は「使ってよろしい」と解するのが正しいです。
よく日本の学校での英語の授業ではmayを「かもしれない」とだけ教えている
ようですが,mayは多くの場合canより強い可能の意味で用います。
ですから日本語の「たぶん・・」のつもりでmay beと言うと誤解されます。
英語だと肯定的なニュアンスが強くなるからです。

スミマセン,脇道にそれました m(_ _)m

それから勧告ITU-R P.372にはman-made noiseの記述があり,その中には
ノイズ源として

unintended radiation from electrical machinery, electrical and electronic equipments, power transmission lines, or from internal combustion engine ignition (man-made noise)

とありますのでarticle 15.12.1の関連勧告と解釈ほうがadministrationに
とっては良いガイダンスになると思いますが如何でしょうか?

あと,RRですがこれはITU憲章(constitution)のAnnex(附属文書)に当り
ます。日本はITUの構成国であり,憲章の31章にある

31 3 The provisions of both this Constitution and the Convention
are further complemented by those of the Administrative Regulations,
enumerated below, which regulate the use of telecommunications and
shall be binding on all Member States:
– International Telecommunication Regulations,
– Radio Regulations.

に束縛されます。ITU憲章は国会が国際条約という位置付けで批准しています。
従ってその付属書も同時に批准したと解釈できます。


2002-09-27 00:44:17 Re:理由は? (JR9MFK/1)

コメント:
>あと,RRですがこれはITU憲章(constitution)のAnnex(附属文書)に当ります。

あたしも古い人間なので、つい「国際電気通信条約附属」の冠を付けたくなるのですが、憲章・条約の2本立てになってからは、英語でも "annexed to" の文字は見掛けないように思います。いずれにせよ、これは文言上だけの話。

国際電気通信連合憲章は国会が承認した(憲法上の)条約であり、その中で無線通信規則等の業務規則がMember Statesを拘束すると定められていることは承知していますし、あたしも無線通信規則を守らなくてもよいと主張しているわけではありません。

ただ、大部にわたる無線通信規則を読んでいると、たまに引っ掛かる点があるのも事実です。仮に無線通信規則が国会承認を経ていたとしたら、電話級アマチュア無線技士の操作範囲を無線従事者操作範囲令であのように規定できたか疑問です(資格及び政令は創設当時の名称)。

無線通信規則には、ほとんど "harmful interfarence" の語が出てくるたびに第15.12.1号と同様の脚注が付されています。そこには、古来 "harmful" かどうかについて紛議が絶えなかったという歴史的経緯があり、ITU-R(かつてはCCIR)勧告を参照させることでそれを抑えようという意味があると理解します。そのような経緯を考慮すれば、 "relevant ITU-R Recommendations" とは、 "harmful" かどうかについてある程度specificに規定しているものに限定されると理解するのが適当だと考えます。勧告だけで "harmful" かどうか判断できず、別途の議論が必要なものは、紛議の抑制に役立つとは限りませんから。

なお、仮に勧告がそのようなものでも、勧告たる効力に影響はないのは当然です。


2002-09-27 01:00:32 長野県の構造改革特区提案、総務省が拒否 (JR9MFK/1) Link

コメント:
長野県が構造改革特区推進本部に提案していた「山間僻地における電力線通信の実現」(上記URLから【資料1】を参照)に対し、総務省が「特区として対応不可」と回答していること(同じく【資料2】−総務省を参照)が発表されました。

なお、これは政府としての結論ではなく、「今後の当室〔内閣官房構造改革特区推進室〕と各省庁との調整状況によって変わりうるもの」とされていることから、今後の動向には注意が必要です。


2002-09-27 19:58:33 三菱電機技報 2002/9 (電子情報通信学会会員) Link

コメント:
特集「インターネット時代の社会インフラシステム」54ページ
「高速PLCネットワークシステム」
電力・産業システム事業所 長島義明 成川昌史
情報技術総合研究所 水谷良則
各氏が、低圧引込線、宅内LANで、現行法遵守のものと、
1.7〜30MHzを使用した上下合計50Mbpsの
高速PLCモデムを開発中。

あいも変わらず、掃除機との比較には熱心です。

宅内高速PLCモデムには情報漏洩が懸念されるため
セキュリティ機能の搭載が不可欠とのこと。

宅内PLCモデムは珍しくモザイクがかけられず、
紙の箱にも入っていません(仙波さんへの写真に対する
指示は、何だったんでしょうね。正に嫌がらせのための、
嫌がらせでしょう。どういう目的でああいったことを
したのか、知りたいですね)。

変調方式はマルチキャリアPSK、2Mbps、
16ビットCRCで誤り検出、パソコンとは
10BASE−TもしくはUSB。肝心の
周波数、出力等はあいも変わらず、公表無し
(で、三菱電機「技報」だって。)。
読者をその程度のレベルと三菱は考えているらしい。
査読をやっているのかな?まあ、総務省で何もデータを
持って来ないであれだけの熱弁をふるうのですから...

ARIBの開発部会と総務省の研究会
については、触れています。7月で結論を出す、
としながら9/22印刷、9/25発行の
この雑誌にはその結果が触れられていません。
お忙しくて、訂正するお時間が無かったらしい。

なお、HF帯に迷惑をかけ、三菱がこれまで
たくさん売ってきた無線機が完全に使用不能になる点、
電源線に対する直接高周波印加によるEMCについては
全く触れられていません。

P.S.三菱の営業に電話したら、ただで送ってくれますよ。
私のところには、頼みもしないのに送ってきます。名刺も
渡してないのに...営業は一生懸命やっているようです。


2002-09-27 22:19:21 荒川区内でも・・・ (JG1RVN)

コメント:
構造改革特区推進本部へのPLC実験要求ですが、荒川区でも同件が
提出されていました。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kouzou/kouhyou/020925/siryou1.html
の 2.関東 の P61 です。(PDFファイルです)

総務省の回答は
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kouzou/kouhyou/020925/siryou2.html
の4.総務省 P9 規制改革事項 No4620 です。

同区および近隣に御住まいの方は、ひとこと言うべきかと思います。
http://www.city.arakawa.tokyo.jp/vision/index.htm
に同区のIT窓口があります。「です・ます」調で丁寧に意見を述べると
よいでしょう。


2002-09-28 06:36:07 Re: 長野県の構造改革特区提案、総務省が拒否 (jh5esm)

コメント:
MFKさん,RVNさん,情報提供ありがとうございます.

当該地域にお住まいの方はぜひ一言,長野県庁,荒川区役所に
苦情を申し立ててください.

それ以外の地域の方は効果がありませんので,当該地域の方に
QSPいただければ幸いです.


2002-09-28 16:09:50 Re: 長野県の構造改革特区提案、総務省が拒否 (7M3LGB)

コメント:
情報ありがとうございます.

>それ以外の地域の方は効果がありませんので,当該地域の方に
>QSPいただければ幸いです.
隣接地域ならば,十分に申し立ての権利はあると思いますが,残念ながら
拙宅は離れすぎでした.


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